「海外旅行で憧れのブランド品を手に入れたのに、日本への持ち込みで税金がかかるの？」「税関での手続きって複雑そう…」そんな不安を抱えていませんか？
ご安心ください！この記事を読めば、海外で購入したブランド品をスマートに日本に持ち込む方法が全てわかります。
特に、免税の仕組みや関税の計算方法を知っていれば、余計な税金を払うことなく、お土産を最大限に楽しめますよ。
記事のポイント
- 海外で購入したブランド品の税関手続きの基本
- 免税の対象品や金額上限を確認する方法
- 関税や消費税の計算方法と節税ポイント
海外旅行でブランド品を購入した時｜税関手続きと持ち込みの注意点
待ちに待った海外旅行！現地の免税店やブティックで、ずっと欲しかったブランド品を購入する時は、本当にテンションが上がりますよね。でも、日本に帰国する際に税関で手続きが必要になることをご存じでしょうか？「え、税金がかかるの？」と不安に思うかもしれませんが、税関手続きは、ルールを知っていれば決して難しいものではありません。
特にブランド品の持ち込みには、いくつかの注意点があります。これらの注意点を事前に確認し、税関手続きをスムーズに進めることで、せっかくの海外での購入品を気持ちよく日本に持ち込むことができます。
免税範囲の確認！賢くブランド品を持ち帰る方
海外で購入した品物を日本に持ち込む際、税金が免除される金額や数量には上限があります。これが「免税範囲」です。この免税範囲をしっかり把握しておくことが、賢くブランド品を持ち帰るための第一歩です。
例えば、衣類やバッグ、靴などのブランド品は、合計額が20万円以下であれば免税の対象となる場合が多いです。ただし、酒類やたばこなど、種類によっては個数の制限や別途税金がかかる場合があります。もし、購入したブランド品の金額が免税範囲を超える場合は、超えた金額に対して関税や消費税が課せられます。空港の税関サイトや、日本税関の公式サイトで最新の免税範囲や課税対象品目を確認しておくと安心です。
免税の対象品目や金額上限は変更される場合もあるので、帰国時には必ず最新情報を確認するようにしましょう。賢く免税制度を利用して、ブランド品をお得に持ち帰りましょう。
高額なブランド品を持ち込む場合｜関税と消費税について
もし海外で購入したブランド品の合計金額が免税範囲の20万円を超える場合、その超えた金額に対して関税と消費税が課せられます。関税とは、外国から日本に物品を輸入する際にかかる税金のことで、商品の種類や国によって税率が異なります。
例えば、ブランドバッグと時計では異なる税率が適用される場合があります。消費税は、日本国内で商品を購入する際にかかる税金と同じもので、海外で購入した物品を日本に持ち込む際も課せられます。税関では、購入した品物の価格を確認し、免税範囲を超えた金額に対して関税と消費税を計算します。そのため、高額なブランド品を持ち込みたい場合は、税金がいくらになるのかを事前に予測しておくと良いでしょう。
また、個人で利用する目的であっても、合計額が非常に高額になる場合や、同じ種類の商品を多数購入する場合は、商用目的とみなされてより高い税率が適用される可能性もありますので注意が必要です。税金を支払う場合も、空港の税関で指示に従って手続きをすれば問題ありません。
税関で申告が必要な物とは？持ち込み品の詳細情報
税関で申告が必要な物は、海外で購入したブランド品だけではありません。日本への帰国時には、海外から持ち込む物品すべてについて申告が必要です。申告が必要な物の種類は多岐にわたりますが、主に免税範囲を超える購入品や、持ち込み禁止・制限されている物品、さらには外国からの土産品なども含まれます。
例えば、肉製品や果物、ワシントン条約で国際取引が制限されている品物（ワニ革のブランドバッグなど）は、たとえ土産品であっても持ち込み禁止の場合や、特別な許可が必要な場合があります。日本に持ち込む際には、すべての物品を税関の申告書に正直に記入し、申告する義務があります。もし申告を怠ったり、虚偽の申告をしたりした場合は、罰則の対象となる可能性があります。そのため、帰国時には、購入したブランド品はもちろん、その他の土産品も含め、持ち込む物品すべてを再確認し、申告漏れがないように注意しましょう。
事前に税関の公式サイトで持ち込み禁止・制限物品の一覧を確認しておくことが、スムーズな手続きとトラブル回避のポイントです。
帰国時の税関手続きの流れ｜スムーズに持ち帰る方法
海外旅行から帰国する際の税関手続きは、事前に流れを把握しておけば、驚くほどスムーズに進めることができます。
飛行機を降りて入国審査を終えたら、荷物を受け取ります。その後、税関検査場へと進みます。税関検査場には、「申告するものがある方」と「申告するものがない方」のレーンがあります。ブランド品を購入し、免税範囲を超える物品や、税関への申告が必要な物を持ち込む場合は、「申告するものがある方」のレーンに進みます。そこで、事前に記入しておいた携帯品・別送品申告書と、購入したブランド品のレシートや証明書を提示し、税関職員の指示に従って手続きを進めます。税金が発生する場合は、その場で支払いを求められることもあります。クレジットカードでの支払いが可能な場合も多いので確認しておくと良いでしょう。もし申告が必要な物がない場合は、「申告するものがない方」のレーンに進み、税関職員に申告書を提出して終了です。
スムーズな手続きのためには、購入した品物のレシートをすぐに取り出せるようにまとめておくことや、税関申告書を機内で記入しておくことがポイントです。
ブランドバッグなど手荷物と別送品について
海外で購入したブランドバッグなどのブランド品を日本に持ち込む方法には、「手荷物として持ち込む」方法と、「別送品として送る」方法があります。
手荷物とは、帰国時に自分で機内に持ち込むか、航空会社に預けて空港で受け取る荷物のことです。
一方、「別送品」とは、国際郵便や国際宅配便などを利用して、帰国とは別に送る荷物のことです。
ブランドバッグなど高額なブランド品を多数購入した場合、手荷物としてすべて持ち込むのは大変な場合もありますよね。そんな時に別送品を利用する方もいます。ただし、別送品にも税金がかかる場合があり、手荷物とは異なり、別送品の免税範囲は帰国時の手荷物とは別に計算されます。別送品を利用する場合は、税関への申告手続きが必要となり、帰国時の税関でその旨を申告し、「別送品申告書」を提出する必要があります。
別送品については、日本税関の公式サイトで詳細な情報を確認するか、事前に配送業者に相談して手続きを確認しておくことをお勧めします。どちらの方法で持ち帰るにしても、税関手続きを理解し、適切に申告することが大切です。
日本にブランド品を持ち込む際の関税・消費税の計算方法
海外で購入したブランド品を日本に持ち込む際に、関税や消費税がどれくらいかかるのかは、誰もが気になるポイントですよね。税金の計算方法は少し複雑に感じるかもしれませんが、基本的なルールを理解しておけば、ご自身で大体の金額を予測することができます。
税金は商品の価格や種類、そして免税範囲を超えた金額によって変わります。ここでは、関税と消費税がどのように計算されるのか、具体的な方法をわかりやすく解説していきます。
これらの計算方法を理解しておくことで、海外での購入計画をより賢く立てることができ、帰国時の税関手続きもスムーズになるでしょう。
関税の計算方法とブランド品への適用について
関税は、日本に輸入される物品に課される税金で、ブランド品にも適用されます。関税の計算方法は、基本的には商品の購入価格（外国通貨建ての場合は、日本円に換算した金額）に、種類ごとに定められた関税率を掛け合わせることで算出されます。
例えば、ブランドバッグであればバッグの関税率、衣類であれば衣類の関税率が適用されます。関税率は国や商品の種類によって異なり、日本税関のサイトで確認することができます。ブランド品の場合、合計額が免税範囲の20万円を超える部分に関税がかかります。例えば、合計額が30万円のブランド品を持ち込む場合、免税範囲の20万円を超えた10万円部分に関税が課せられるイメージです。(2025年5月現在)
税関職員が最終的な税額を決定しますが、ご自身で大体の金額を把握しておくと、予算管理や購入計画に役立ちます。また、個人利用の目的であれば、商業目的の輸入とは異なる税率が適用される場合もあります。関税は国の財源となる大切な税金ですので、正しく申告し、支払いましょう。
参考：
1204 主な商品の関税率の目安（カスタムスアンサー） : 税関 Japan Customs
海外旅行者の免税範囲 : 税関 Japan Customs
消費税の計算方法と外国で購入した品物への課税内容
消費税は、日本国内で物品を購入したり、サービスを利用したりする際にかかる税金です。海外で購入したブランド品を日本に持ち込む際も、この消費税が課せられる場合があります。
消費税の計算方法は、関税の計算方法と同様に、免税範囲を超えた金額に対して、現在の消費税率（10%）が適用されます。具体的には、購入価格から免税範囲を引いた金額に、関税が加算された金額に対して消費税がかかる場合が多いです。
つまり、「（購入価格 － 免税範囲） ＋ 関税 」に消費税率を乗じることで、消費税の金額が算出されます。
外国で購入した品物への課税内容は、日本国内で購入する場合と基本的には同じ税率が適用されますが、税関での手続きを通じて課されるという点が異なります。この消費税は、個人利用の物品であっても、免税範囲を超える場合は原則として課税の対象となります。消費税も関税と同様に、税関で申告し、支払う必要がある税金です。帰国時に慌てないよう、ブランド品の購入価格を確認し、大まかな税額を把握しておくと良いでしょう。
賢く免税制度を利用！ブランド品をお得に購入する方法
海外旅行でブランド品を購入するなら、免税制度を賢く利用して、できるだけお得に手に入れたいですよね。
免税制度とは、外国人観光客が購入した商品について、自国に持ち帰ることを前提に、消費税などの税金を免除する仕組みのことです。ブランド品の購入においては、空港の免税店や、市街の免税店（タックスフリーショップ）を利用する方法があります。免税店で購入した商品は、すでに税金が引かれた価格になっている場合や、購入時に税金を支払い、帰国時に空港で払い戻しを受ける方法など、国や店によって手続きが異なります。
購入する際には、必ず店員さんに免税手続きの方法を確認しましょう。また、免税購入には、パスポートの提示が必要となる場合がほとんどです。パスポートの提示を忘れると免税手続きができないので、必ず携帯しましょう。さらに、免税で購入した商品は、基本的には日本に持ち帰ることが前提であり、外国で利用してしまうと免税対象外となる場合もあるので注意が必要です。
免税制度を上手に利用して、ブランド品の購入をよりお得に楽しみましょう。
購入品リストの作成が重要｜スムーズな税関申告のために
帰国時の税関申告をスムーズに進めるためには、海外で購入した品物、特にブランド品のリストを作成しておくことが非常に重要です。
購入品リストには、購入したブランド品の品名（例：ブランドバッグ、時計、靴など）、購入価格（外国通貨と日本円の両方）、購入場所（店名や国）、そして購入日などを詳しく記録しておきましょう。レシートも必ず保管し、リストと一緒にまとめておくと良いでしょう。
税関では、申告書の内容と実際の物品に相違がないかを確認するために、購入品リストやレシートの提示を求められる場合があります。もしリストがなかったり、情報が不正確だったりすると、税関職員による確認に時間がかかり、手続きがスムーズに進まない可能性があります。最悪の場合、虚偽の申告とみなされて、罰則の対象となる危険性もゼロではありません。
購入品リストを事前に準備しておくことで、税関での質問にも的確に答えられ、手続きを円滑に進めることができます。海外旅行から帰国する際は、少し手間かもしれませんが、購入品リストの作成を忘れずに行いましょう。
課税対象品目と非課税品目の一覧｜事前に確認で安心！
日本に持ち込む物品には、関税や消費税が課せられる「課税対象品目」と、税金がかからない「非課税品目」があります。海外旅行から帰国する際にトラブルを避けるためには、これらの品目の一覧を事前に確認しておくことが大切です。
課税対象となる品目には、免税範囲を超えるブランド品のほか、酒類やたばこなどが含まれます。これらの物品には、それぞれ定められた税率や数量の上限があります。例えば、酒類であれば、種類によって免税となる数量が決められています。
非課税品目には、個人利用を目的とした衣類や日用品の一部、海外で購入した免税範囲内の土産品などが挙げられます。ただし、持ち込み禁止物品や制限物品（例えば、偽物のブランド品や、動植物検疫の対象となる物品など）は、課税・非課税にかかわらず、日本への持ち込みが認められない場合があります。
税関の公式サイトでは、課税対象品目と非課税品目の詳細な一覧が公開されており、最新の情報を確認することができます。帰国時に「知らなかった」ということにならないよう、海外旅行前に一度確認しておくと安心です。
参考：少額輸入貨物の簡易税率 : 税関 Japan Customs
まとめ｜海外ブランド品を日本に持ち帰る時の税関と免税手続きのすべて
海外で購入したブランド品を日本に持ち帰る際は、税関での手続きと免税のルールを理解しておくことが重要です。免税範囲の20万円を超えた場合は関税と消費税がかかり、購入品リストの作成や正確な申告が必要です。また、手荷物と別送品では手続きが異なるため、自身の状況に合わせて適切な方法を選びましょう。これらの知識を身につけることで、税関での手続きをスムーズに進め、海外での素敵な思い出とブランド品を気持ちよく日本に持ち帰ることができます。
