災害時の洗濯をファスナー付きプラスチック・バッグ（ジップロックなど）でする場合の使い方と注意点！その他の洗濯方法やグッズも紹介！ -

災害時には、洗濯に必要な「水」や「電気」といったライフラインが途絶える可能性があります。限られた水で下着だけでも洗いたい時に備えて、今回は緊急時に役立つ簡易洗濯法や災害時に必要な準備についてご紹介します。被災地で困っている方はもちろん、日頃の災害対策としてもご活用いただければ幸いです。

災害時に特にファスナー付きのプラスチック・バッグ（ジップロックなど）を使った洗濯方法は、水や洗剤を節約でき、限られた資源を効果的に利用するのに役立ちます。以下にその使い方と注意点を紹介します。

ファスナー付きプラスチック・バッグでの洗濯方法

プラスチック・バッグでの洗濯7ステップ

バッグの選定
中型または大型のファスナー付きプラスチック・バッグを用意します。耐久性があり、破れにくいものを選ぶと安心です。
衣類を入れる
洗濯したい衣類をバッグに入れます。1〜2枚程度が適当です。多く入れすぎると洗浄効果が低下します。
水と洗剤を加える
バッグに約500mlの水と、適量の洗剤を加えます。水の量はバッグのサイズや衣類の汚れ具合によって調整します。

▶すすぎができる場合⇒洗濯洗剤を適量入れる
▶すすぎができない場合⇒台所用洗剤を入れる

空気を抜いて密閉する
ファスナーを閉じる前に、できるだけ空気を抜いてからバッグをしっかりと密閉します。これにより、洗浄中に衣類がしっかりと動き、汚れが落ちやすくなります。
揉み洗い
バッグを両手で軽く揉み、衣類を洗います。約3〜5分間揉み続けると、洗剤が汚れにしっかりと浸透します。
すすぎ
バッグの中の水を捨て、新しい水を入れてすすぎます。すすぎを2〜3回繰り返して、洗剤がしっかりと落ちるようにします。
もし、すすぎができない場合は、緊急時の対応として、この行程は無くてもかまいません。
絞って干す
バッグから衣類を取り出し、軽く絞ってから風通しの良い場所で干します。衣類が乾きやすい場所を選びましょう。

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洗濯する際の4つのポイント

ポイント1

水洗いだけでは汚れは落ちにくい

衣類に付着した汚れの多くは、水だけでは完全に落とすことができません。洗剤は、汚れを繊維から浮かせて水に溶かす役割を果たします。しかし、洗剤を使用する際の問題は、すすぎが必要になることです。水が限られていて十分にすすげない場合は、肌への負担を減らすために、よりマイルドな台所用洗剤を使うと良いでしょう。

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ポイント2

敏感肌・肌が弱い方は重曹を活用

洗剤のすすぎ不足で肌に影響が出る方は、重曹を使うと水だけで洗うよりも効果的に汚れを落とせます。

ポイント3

ぬるま湯が使える場合

ぬるま湯が使える場合は、それを使うことで洗剤の洗浄力が向上します。洗い水をぬるま湯にするだけでも、汚れがより効果的に落ちます。

ポイント4

乾かし方のコツ

バスタオルで下着を包み、くるくると丸めて水分を吸い取ります。薄いショーツであれば、この時点でほとんど乾いてしまうこともあります。干す時に周囲の視線が気になる場合は、タオルの乾いた部分で下着を包んで、そのまま干すと目立ちにくくなります。

注意点

バッグの強度
袋が破れないように注意します。特にファスナー部分がしっかり閉じているか確認しましょう。
水の節約
水が限られている場合、すすぎの水を再利用したり、最小限の水で洗濯を行う工夫が必要です。
バッグの再利用
何度も使うと破損しやすくなるため、バッグの状態をチェックし、必要に応じて交換します。

その他の洗濯方法やグッズ

手洗い
バケツや洗面器を使い、手で衣類を洗う方法です。水を節約しつつ、しっかり洗えます。
速乾性のある衣類やタオル
乾きやすい素材の衣類やタオルを用意することで、洗濯の頻度を減らせます。
災害時には、簡便で効率的な洗濯方法を選び、衛生状態を保つことが重要です。

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今回の記事のまとめ

今回は、災害時にファスナー付きのプラスチック・バッグ（ジップロックなど）を使った洗濯方法についてご紹介しました。少しでも水が確保できる場合は、ファスナー（ジッパー）付きの袋を活用して、下着など肌に直接触れる衣類だけでも洗えるようにしておくと安心です。

災害時には、水や電気などのライフラインが途絶え、洗濯が難しくなることがあります。万が一に備えて、災害用バッグや防災バッグには次のものを準備しておきましょう。

ファスナー（ジッパー）付きの袋
洗剤
着替え（できるだけ乾きやすいもので3日分）
使い捨て用の下着
生理用品やおむつ
バスタオル

お子様がいらっしゃる場合は、着替え用の衣類のサイズを確認し、埃やダニの影響がないように定期的に洗濯することも大切です。

台風はある程度の予測ができますが、それ以外の災害はいつ発生するか分かりませんので、いざという時に備えて「必要なもの」や「使えるもの」をしっかり準備しておくよう心がけましょう。

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