モリンガは、インドを中心とした南アジアの地域やアフリカ・南米などで古くから親しまれてきた植物です。
葉だけでなく種や根にも豊富な栄養素を含むことから「奇跡の木」「生命の木」などと呼ばれ、健康維持を目的としたサプリメントやお茶などに使われています。
女性の中には「モリンガは女性ホルモンを増やす」と聞き、興味を持った方もいるかもしれません。
そこで、この記事ではモリンガが女性ホルモンを増減させるか検証し、効果や注意点についても解説します。
モリンガの女性ホルモンへの効能
検証の結果、現段階でモリンガが女性ホルモンを増やすという科学的な根拠はありませんでした。
ですが、モリンガにはフィトエストロゲン（植物エストロゲン）や抗酸化物質（クエルセチンやクロロゲン酸）などの成分が含まれており、女性ホルモンのバランスを整える効果があると期待されています。
つまり、女性ホルモンを増やすのではなく、「低下を抑える」という視点ではモリンガが有効な可能性が高いです。
モリンガの女性ホルモンに対する効能の一例は以下の通り。
- 更年期症状の緩和
- 月経前症候群（PMS）の緩和
- 骨密度の維持
上記の症状は女性ホルモンの低下が引き金となり、起こることが多いです。
モリンガを摂取して女性ホルモンの減少を抑えることで、将来的な健康維持が期待できます。
モリンガを摂取するときの注意点
モリンガは健康維持に期待できる成分が豊富ですが、だからといって過剰摂取すると消化不良や下痢などを起こすリスクがあります。
モリンガの1日あたりの摂取量や摂取頻度の目安、注意点については、以下を参考にしてください。
摂取の目安量や頻度
推奨されているモリンガの摂取量は、1日あたりティースプーン1〜2杯程度（約2〜4g）です。
サプリメントの場合は1日1〜2カプセルが目安ですが、製品にもよるため、最終的にはメーカーの指示に従って飲んでください。
また、モリンガは薬ではないため即効性を求めるのではなく、毎日継続して摂取することが重要になります。
様子をみながら、個々の体質に合わせて飲む量や頻度を調整してください。
妊娠中や授乳中の摂取は避ける
モリンガは、妊娠中や授乳中の摂取に対する安全性について十分なデータがありません。
妊娠中や授乳中にモリンガを摂取したい場合は、安全のために事前に医師に相談しましょう。
薬との相互作用に気をつける
モリンガには血糖値や血圧を下げる効果があると言われています。
ですから、糖尿病の治療を受けている人や降圧薬を服用している人は必ず医師に相談し、摂取の可否や量について確認してください。
モリンガの効果的な摂取方法
モリンガの栄養素を効率的に摂取するためには、日々の食生活に取り入れることが重要です。
自分のライフスタイルに合わせて、取り入れやすい方法でモリンガを摂取しましょう。
以下では、おすすめなモリンガの摂取方法を3つ紹介します。
モリンガティー
紅茶を飲む習慣のある人なら、モリンガティーがおすすめです。
モリンガの葉を乾燥させたお茶はリラックス効果もあり、女性ホルモンのバランスを整えるサポートとして活用できます。
寝る前やリラックスしたいタイミングで飲むといいでしょう。
モリンガパウダー
紅茶を飲む習慣がない方は、モリンガパウダーがおすすめです。
パウダータイプならスムージーやヨーグルトに混ぜる、サラダに振りかけるなど、日々の料理に加えるだけで手軽にモリンガを取り入れられます。
サプリメント
モリンガにはサプリメントタイプもあります。
思い出したときにさっと飲めるので、忙しい日常でも簡単に取り入れられるのがメリットです。
摂取量を調整しやすいので、様子を見ながら取り入れたい人にも向いています。
まとめ
モリンガは、女性ホルモンのバランスを調整する可能性があるスーパーフードとして注目されています。
ただし摂りすぎは消化不良などに繋がる可能性があるため、1日の摂取量はティースプーン1〜2杯程度（約2〜4g）に抑えましょう。
即効性はないため、日々の健康維持として継続的に取り入れることが大切です。
