「モラハラ夫」とは、「モラルハラスメント(モラハラ)」を行う夫のことを指します。
さらにウェブ上の掲示板やSNS上では「モラ夫(もらお)」と揶揄のように略されることも。
モラルハラスメントは、精神的な虐待やいじめの一種で、言葉や態度、無視などの手段を使って相手に精神的苦痛を与える行為です。
モラハラ夫は、自分の意見や感情を押し付け、相手の意見や感情を無視し、自尊心を傷つけるような言動を繰り返します。
このような行動は、被害者に深刻な心理的影響を与えるだけでなく、加害者自身の精神的・身体的健康にも悪影響を及ぼします。
今回はそんなモラハラ夫との離婚後、モラハラ夫がどうなっていくのか調査します。

モラハラ夫は早死にするって聞いたんですけど本当ですか?
生命力強そうですけど……。
モラハラ夫自身の健康・精神状態や、加害相手の妻がいなくなることで起きる変化が関わってきます。
まずはモラハラ夫(モラ夫)の特徴をしっかり押さえていきましょう。


モラハラ夫(モラ夫)の特徴
- 言葉による攻撃
- 相手を侮辱したり、嘲笑したりする。
- 批判や非難を頻繁に行い、相手の自尊心を傷つける。
- コントロール欲
- パートナーの行動や感情を支配しようとする。
- 経済的なコントロールや社会的な関係を制限する。
- ガスライティング
- 真実を歪曲し、相手を混乱させる。
- 自己の行動や言動に責任を持たず、相手に責任を押し付ける。
- 情緒的な操縦
- 愛情や関心を与えることを武器に、相手を操る。
- 急に無視したり、冷淡になったりすることで相手を不安にさせる。
- 自尊心の低さと過度な自己愛
- 自己評価が低く、他者を貶めることで自己を高めようとする。
- 過度に自分に対する称賛を求める。
- 境界を尊重しない
- 他人のプライバシーや個人的な境界を侵害する。
- 相手の意思や欲求を無視する。

自己肯定感の低さから相手を攻撃したり支配するんですね。
次は離婚後のモラハラ夫(モラ夫)の気持ちや変化を調査していきましょう。

離婚後のモラハラ夫(モラ夫)の気持ちや変化とは?
自責の念と後悔
離婚後、多くのモラハラ夫は自分の行動が原因であることに気づき、自責の念や後悔を感じることがあります。
これが長期にわたる精神的ストレスとなり、健康に悪影響を及ぼします。
孤独感
離婚によって、モラハラ夫は一人で過ごす時間が増えます。
パートナーとの関係が破綻した後、新しい人間関係を築くのは容易ではなく、孤独感が増すことがあります。
孤独感は、精神的および肉体的な健康に悪影響を及ぼす重要な要因です。
生活習慣の変化
離婚後、モラハラ夫は生活習慣が大きく変わることがあります。
例えば、食生活が乱れたり、運動不足になったりすることがあります。
このような生活習慣の変化が、健康に悪影響を及ぼすことがあります。
自分が被害者だと現実逃避する
離婚が成立しても、現実を認めようとせず、離婚そのものを否定し続けるモラハラ夫も存在します。
このような場合、彼らは「騙された」「不当な制度のせいで離婚させられた」などと考え、自分の責任を認めようとしません。
その結果、元妻に対して以前と同じように連絡を取り続けたり、日常生活に介入しようとすることも。
こうした行動の背景には、モラハラ夫の歪んだ認知があり、自分の精神を保つために「妻や子どもが自分の元を去った」という現実を受け入れられない心理が働いています。
彼らの行動は決して愛情からくるものではなく、自信のなさや孤独感を埋めるための自己中心的な行為であることを理解し、適切な距離を保つことが大切です。
復縁を望む
離婚後、一定期間が経つとモラハラ夫は「妻が自分の精神状態や幸福度に影響いていた」ことに気づき、関係を戻したがることがあります。
ですが、これは愛情を再確認したというよりも、以前の状態を取り戻したいという気持ちや妻や子供を自分の所有物と思っている傾向が強いです。
表面上は反省したように見せかけるものの、根本的なところは何も変わっておらず、最終的には再びモラハラをする可能性が高いでしょう。
新しい恋人や再婚相手にモラハラを繰り返す
多くのモラハラ男は外面が良く、頼りがいがあるように見せるのが上手いため、離婚後すぐに新しい恋人や再婚相手を見つける人もいます。
ですが、このようなタイプは新しい恋人や再婚相手にも、懲りずにモラハラを繰り返すケースが多いです。

後悔や孤独感に襲われたモラハラ夫、元妻に何かしてきそうですね。
離婚準備の一つとして、報復内容を想定しておくことが大事です。

モラハラ夫と離婚前にすべき準備
モラハラ夫との離婚をスムーズに進めるためには、準備が必要です。
ここでは、離婚後、モラハラ夫との関係を完全に断つためにやっておきたい対策を紹介します。
別居期間を設ける
いきなり離婚に踏み切るより、まずは一人に慣れさせる期間として別居するのがおすすめです。
モラハラ夫は離婚後、元妻に執着する傾向があり、特に心の準備ができていないとストーカー化しやすいと言われています。
ですから、まずは別居して物理的な距離を取ることでお互いに自分と向き合う時間を作ると、夫が自分の認知の歪みに気づく可能性も。
別居中であっても婚姻費用(生活費)や養育費を受け取ることができるため、離婚相談と併せて弁護士と相談するといいでしょう。
モラハラの証拠を集める
離婚を有利にするため、証拠を集めておくことも大切です。
モラハラの証拠として、録音・録画・メール・LINEなどを保存しておきましょう。
公正証書の作成
離婚に際して取り決めた条件は、公正証書として作成することをおすすめします。
「強制執行認諾条項」を含めておくと、モラハラ夫が慰謝料や養育費の支払いを怠った際、裁判を経ずに給与や財産の差し押さえが可能です。
公正証書を作成することで、法的拘束力を持たせ、後々のトラブルを回避しやすくなります。
弁護士を交えて離婚協議を進める
モラハラ夫との離婚は、弁護士を通じて進めるのが最も安全です。
法律の専門家が間に入ることで、当事者同士の直接的な対立を避け、合理的な条件での離婚が可能になります。
また、弁護士が交渉を代行してくれるのでモラハラ夫に振り回される心配がなく、精神的な負担を大きく軽減できるでしょう。
モラハラ夫にされたことを記録する
時間が経つと辛かった記憶が薄れ、相手に対して情が湧くことがあります。
しかし、同じ過ちを繰り返さないためにも、モラハラ夫から受けた仕打ちを書き出し、冷静に振り返ることが大切です。
自分が「どうしても許せなかったこと」「最も傷ついた言葉や行動」を記録し、心に刻んでおきましょう。
モラハラ夫(モラ夫)から元妻への報復について
離婚したからといって、モラハラ夫との関係が完全に断たれるわけではありません。
むしろ、相手が執拗に連絡を取ろうとしたり、支配し続けようとするケースが多く報告されています。
主なトラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。
経済的嫌がらせ
離婚後、モラハラ夫は元妻に対して経済的嫌がらせを行うことがあります。例えば、養育費の支払いを遅らせたり、財産分与、慰謝料の支払いを拒否したりするなどです。
これにより、元妻の生活が不安定になり、精神的なストレスを引き起こすことがあります。
精神的嫌がらせ
モラハラ夫は、離婚後も元妻に対して精神的な嫌がらせを続けることがあります。例えば、子供を利用して元妻にプレッシャーをかけたり、誹謗中傷を行ったりすることです。
このような行動は、元妻の精神的健康に深刻な悪影響を及ぼします。
法的嫌がらせ
モラハラ夫は、離婚後も元妻に対して法的な嫌がらせを行うことがあります。例えば、元妻に対して不当な訴訟を起こしたり、子供の親権を巡って争ったりすることです。
このような行動は、元妻に対する精神的な負担を増加させるだけでなく、法的費用もかかるため、経済的な負担も大きくなります。
しつこい連絡やストーカー行為
モラハラ夫は、離婚後もしつこく連絡して復縁を迫ることがあります。嫌がらせのメッセージを送る、生活圏内に現れるといったストーカー行為も珍しくありません。
子供を利用した心理的圧力
モラハラ夫との間に子どもがいる場合、親権を盾に会おうとすることがあります。他にも、子供に母親の悪口を吹き込んだり、養育費の支払いを利用してコントロールしようしたりケースも多いです。

モラハラ夫は全方面から嫌がらせしてきますね。
これでは報復が心配で離婚が進まなそうです。
報復に負けない方法、ある種の「復讐」を学ぶことが大切です。

離婚後のモラハラ行為を防ぐ方法
モラハラ夫の干渉を断つためには、以下の対策を取ることが重要です。
連絡手段を最小限にする
離婚を機に、モラハラ夫のLINEや電話をブロックしましょう。
連絡が必要なときは、弁護士を通じた連絡のみ取れるようにしておくと安心です。
子どもとの接触ルールを明確にする
モラハラ夫は、離婚後もあの手この手でコントロールしようとする人が多く、その材料として子どもを使うことも。
ですから、監護権や面会交流の条件は離婚前に話し合い、決定内容を公正証書にしておくことが重要です。
住居のセキュリティを強化する
モラハラ夫は、離婚後も妻に執着する傾向があり、生活圏に姿を現すことも。
離婚後の生活を守るためにも引っ越しをしたり、今の家に住み続けるならインターホンの変更、鍵の交換などを行いましょう。
SNSの利用を控える
情報が漏洩しないよう、SNSへの投稿内容に注意することも大切です。
アカウントに鍵をかける、居住地の目星がつくような写真は載せない、リアルタイムでの投稿は避けるなどを徹底してください。
禁止命令を出してもらう
モラハラ夫が離婚後もしつこく連絡したり、生活圏内に現れるなどのストーカー行為をする場合、警察に相談して禁止命令を出してもらうことも検討しましょう。
離婚はただでさえ精神的負担の多いものなので、まずは不安を排除して心身を休めることに徹するのが大切です。
元妻からモラハラ夫(モラ夫)への復讐について
- 精神的な強さと自立
離婚後に精神的な強さと自立を示すことで、モラハラ夫に対する復讐を果たしましょう。自己肯定感を高め、新しい生活を築くことが、モラハラ夫にとって最も効果的な復讐となります。 - 法的手段の利用
モラハラ夫に対して法的手段を利用しましょう。例えば、接近禁止命令を取得したり、養育費の支払いを強制するために法的手続きを行ったりすることです。これにより、モラハラ夫の行動を制約し、自分自身や子供の生活を守ることができます。 - 社会的支援の活用
社会的支援を活用していきましょう。例えば、カウンセリングやサポートグループを利用することで、精神的なサポートを得ることができます。また、友人や家族の支援を受けることで、孤立感を軽減し、精神的な強さを取り戻すことができます。
離婚後の解放感を楽しむのが一番の復讐
モラハラ夫との婚姻中は相手の顔色をうかがい、気を遣いながら生きることが当たり前になっていたかもしれません。
しかし、離婚後はそんな束縛から解放され、自分の時間や選択を自由に楽しめるようになります。
友人との気軽な外出、新しい趣味への挑戦、何も気にせずに過ごせる静かな夜……それこそが、モラハラ夫への最高の復讐です。
過去を引きずるのではなく、幸せな未来を築くことが、本当の意味での勝利と言えるでしょう。

これが出来たら離婚後の生活も安心ですね。
復縁や再構築を考える人はどうしたらいいですか?
対処法を学んで、モラハラ夫(モラ夫)との関係を改善したりコントロールしていきましょう。

モラハラ夫と復縁した末路はどうなる?
モラハラ夫と離婚や話し合いを経て、復縁を選ぶ人もいます。
ですが、残念なことに、モラハラ夫と復縁すると再びモラハラ被害を受ける可能性が高いです。
表面上はどれだけ反省したように見えても、根本的な思考パターンが変わっていなければ、何かのきっかけでモラハラ行為が再開するのは時間の問題でしょう。
子どもがいる場合、モラハラのある家庭環境は精神的な負担を強いることになります。
子どもの認知を歪めてしまう可能性や、モラハラ夫の機嫌をそこねないように生活するうちに顔色を伺う癖がついてしまうリスクも高いです。
復縁を望む場合は、専門家の協力を得る、第三者の意見を聞くなど慎重に検討しましょう。
モラハラ夫(モラ夫)と離婚しない場合の対処法
- 自己認識と自己防衛
自分がモラルハラスメントを受けていることを認識し、自尊心を保つことが大切です。
自己防衛のために、パートナーとの対話を記録したり日々の出来事を日記に書いたりと、いざという時のための証拠を残しておきましょう。 - 境界線を設定する
モラハラ夫に対処するためには、明確な境界線を設定することが重要です。自分の限界を明確にし、夫に対してこれを伝えることで、精神的な虐待を防ぐことができます。また、冷静かつ明確なコミュニケーションと常に心掛け、非暴力的なコミュニケーションの技術を学び、実践しましょう。 - 専門家の支援を受ける
モラハラ夫に対処するためには、専門家の支援を受けることが重要です。カウンセリングや心理療法を利用することで、精神的なサポートを得ることができます。また、弁護士に相談することで、法的な対策を講じることも可能です。 - 周囲へサポートを求める
モラハラ夫に対処するためには、周囲へサポートを求めることや社会的支援を活用することが重要です。友人や家族の支援を受けることで、孤立感を軽減し、精神的な強さを取り戻すことができます。また、サポートグループに参加することで、同じような経験を持つ人々と情報を共有し、支え合うことができます。

離婚後のイメージや離婚しない場合の対処法についてイメージが沸きました!
結局モラハラ夫は早死にする説って何だったんでしょう?
早死ににつながる要因についてまとめてみましょう。

モラハラ夫は一人になるとどうなる?早死にする噂の真相
モラハラ夫は離婚後に早死にするという噂もあります。
これは、主に妻と離婚したことでのストレスや自立した生活ができないことが原因です。
ストレスの蓄積
モラハラ夫は、常に高いストレス状態にあります。他人をコントロールしようとする行動や、自分の思い通りにならないことへの苛立ちが、日常的にストレスを引き起こします。ストレスは、心臓病や高血圧、免疫機能の低下など、さまざまな健康問題を引き起こす要因となります。
社会的孤立
モラハラ夫は、パートナーだけでなく、周囲の人々との関係も悪化させることが多いです。友人や家族との関係が希薄になり、社会的な支援が得られにくくなります。社会的孤立は、うつ病やその他の精神的健康問題のリスクを高め、健康に悪影響を及ぼします。
自己肯定感の低下
モラハラ行為は、一見すると自己肯定感の高さからくるように見えることがありますが、実際にはその逆です。自分に自信がないために、他人を支配しようとする行動に出ることがあります。このような自己肯定感の低下は、長期的に精神的健康に悪影響を及ぼし、結果としてモラ夫の寿命を縮める要因となり得ます。
健康的な問題
モラハラ夫は、婚姻中に家事をすべて妻にやらせているケースが多いです。そのため、離婚後ひとりになると家事がままならず、コンビニや外食で済ませるといった不摂生な生活を送りがちになります。偏った食生活は健康リスクを高め、結果的に早死にすることに繋がるのです。
まとめ
モラハラ夫(モラ夫)が早死にするという説は、多くの要因が絡み合って生じる可能性があります。
ストレス、社会的孤立、自己肯定感の低下、離婚後の生活習慣の変化などが影響を及ぼし、健康状態が悪化することが考えられます。
しかし、一人になることで自己改善の機会を得ることもあり、適切なサポートと自己反省が重要です。
モラハラは、被害者に対して深刻な影響を与えるだけでなく、加害者自身にも大きなリスクを伴います。モラハラを防ぐためには、早期の対策と支援が必要であり、双方が健全な生活を送るための努力が求められます。
重要なのは、自分自身の感情や安全を最優先に考えることです。
モラハラ夫との関係を続けるかどうかは、慎重に考慮し、自分にとって最善の選択をすることが必要です。
専門家の助けを借りることも非常に有効であり、状況に応じて適切なサポートを受けることが大切です。
