ある日突然、人間関係がめんどくさくなってSNSのアカウント削除や連絡先の変更をした経験はありませんか？
この人間関係リセット症候群は、社会的なつながりや人間関係に疲れを感じる現代人に多くみられる衝動で、ダメだとわかってるのにやってしまうという悩みも多いです。
本記事では、このような「人間関係リセット症候群」はかまってちゃんの一種なのか、特徴やその改善方法なども紹介します。
人間関係リセット症候群の特徴
人間関係リセット症候群の人は、現在の人間関係を負担に感じたときに全てリセットしたいという衝動に駆られがちです。
突然人間関係を負担に感じる理由は様々ですが、根本的な原因としては自分に価値がない、他者との関係に意味がないと思い込むことが挙げられます。
この人間関係リセット症候群は問題や不安を回避したい気持ちからくることが多く、感情的に閉じこもってしまうことが特徴です。
かまってちゃんとの違いは？
かまってちゃんと人間関係リセット症候群の人は全く別物です。
かまってちゃんは他人の注意や承認を求める人のことで、常に人の関心を引こうとする傾向があります。
かまってちゃんが人間関係をリセットするときは単純に「何かあったの？」と気にかけて欲しいだけのパターンが多く、案外ケロッと元通り…なんてことも。
人間関係リセット症候群は相手の関心を引きたいわけではなく、現在の人間関係に疲れやストレスを感じ、突然すべての関係を断ち切りたくなる衝動に駆られる状態を指します。
この行動は他者の関心を引くためではなく、自身の精神的負担を軽減するために行われることが多いです。
人間関係リセット症候群のデメリット
人間関係リセット症候群には、多くのデメリットがあります。
ここでは、人間関係リセットでどんなデメリットが生じるのかについて具体的に解説します。
友達がいなくなる
ストレスから人間関係をすべてリセットすると、一時的な解放感を得られるかもしれませんが大抵の場合は時間が経つにつれて孤独感が増し、精神的な負担が大きくなる危険があります。
交友関係をすべて手放してしまうと信頼関係を築く機会も減り、安心して頼れる存在がいないので困難な状況で孤立しやすいです。
リセット行動が習慣化すると周囲との深い関わりを避ける傾向が強まり、自分の価値観を深めたり新しい視点を得たりする機会が減少してしまいます。
その結果、さらに人間関係がストレスに感じるようになり悪循環になるリスクが高いです。
信頼がなくなる
人間関係リセット症候群は、衝動的に連絡を絶ってしまうことが多いです。
そのため周囲は突然拒絶されたことに戸惑いを覚え、「信頼できない」と思われてしまう可能性があります。
最初のうちは友人や知人が関係を回復しようと頑張ってくれるかもしれませんが、頻繁にリセットすると相手も「また関係が途切れるのでは」と不安や疲労感を感じてしまいます。
人間関係において信頼は時間をかけて育まれるものであり、一方的なリセット行為は相手に「長く付き合えない人」と認識されるリスクが高いです。
自己評価の低下
繰り返し人間関係のリセットを行うと「自分には関係を維持する能力がない」と感じ、自己否定につながる可能性があります。
また、他者からの信頼、承認、共感などから得られる自己肯定感も不足するため自己評価も低下しやすいです。
人間関係リセット症候群を治す方法
人間関係リセット症候群を治すには、まず根本的な問題に向き合うことが必要です。
また、一気にリセットしてしまうのではなく他の解決策がないか模索してみると改善できます。
信頼できる人に相談する
自分の悩みを話せる信頼できる友人や専門のカウンセラーに相談することで、自分の思いを理解してもらえると気持ちが軽くなる場合があります。
話を聞いてもらうことで、すべての人間関係が無意味ではないと気づけるきっかけになるかもしれません。
デジタルデトックスなどで距離を置く
人間関係リセット症候群を治したいなら、人間関係を一気にリセットするのではなく、ひとまず気まずい人とだけ距離を置くようにする等の改善を目指しましょう。
また、SNS等を衝動的に削除・退会する傾向があるため、まずはアプリからのログアウトやスマホ上からアプリを消してデジタルデトックスしてみてください。
この方法ならアカウントは残っているので、落ち着いてから戻ることができます。
不安なことを書き出す
人間関係をリセットしたくなったら、まずは何に不安を感じているのか書き出してみましょう。
書いていくうちに自分の感情を客観視できれば、人間関係を絶つ以外の道を見つけられる可能性があります。
適度な距離感を心がける
どうしても人付き合いが苦手だと感じる場合、程よい距離感を保つことも対応策のひとつです。
適度な距離で付き合うようにすればストレスを感じることも減り、衝動的に人間関係をリセットしたくなる気持ちが和らぎます。
まとめ
人間関係リセット症候群とかまってちゃんは、異なる概念です。
人間関係リセットはストレスからくることが多いですが、根本的な解決にはならないため時間を追うごとに孤独を感じたり、自己評価が下がったりと悪影響を及ぼします。
リセットの衝動を感じたときは、まず原因を理解して向き合う努力や、うまいこと距離を取る工夫をしましょう。
