中学受験を控える小学6年生の保護者の皆様にとって、受験勉強のために学校を休ませるべきか、連絡方法をどうするかについて悩まれることは少なくありません。
この記事では、中学受験勉強のために学校休むとき連絡はするべきかの判断基準や具体的な連絡方法、さらに連絡帳の書き方の例文を紹介します。
高校受験、大学受験と同じような問題に直面しますので、中学受験から対応しっかりと学びましょう。

中学受験勉強のために学校休むべきか?判断のポイント
中学受験を前に、小学校を休ませるかどうかは子どもの性格や学習状況、学校の方針によって異なります。
実際、中学受験をする子どもたちのなかには休む子もいれば、休まず登校する子のどちらもおり、どちらが正解ということはありません。
「うちの子はどっちがいいだろう?」と判断するためには、以下の基準を参考にしてください。
学校を休むメリット
学校を休むメリットのひとつは、自宅で計画的に勉強できることでしょう。学校の授業は受験に必要のない内容も多いですが、自宅ならば限られた時間の中で自分の苦手箇所や科目を中心に取り組めるので、効率的に学習できます。
また、集団行動を控えることで、受験シーズンに流行りやすいインフルエンザ予防の面でも効果的。試験前に学校でインフルエンザをもらって帰ってきては大変です。体調管理のため、受験前の1〜2週間前になったら休んで自宅学習に専念するという家庭もたくさんあります。
他にも、学校での集団生活によるストレスから解放され、受験に向けたメンタルを整えやすいと感じるでしょう。
学校を休むデメリット
学校を休んでいる間は、当然「欠席」扱いとなります。欠席日数が多いと出願できなかったり合否に影響がでる場合もあるので、入試事項をしっかり確認してから休むかを検討することも大切です。
また、学校を休むことで反対にダラダラしてしまい、生活リズムが乱れるリスクもあります。1日のスケジュールが不規則になり、かえって勉強の効率が下がることも。
他にも、友達と遊んだり話したりできないことがストレスになり、勉強に影響を与えるケースもあるかもしれません。
どんな家庭が学校を休むべき?判断基準とは
学校を休むかどうかの判断は、次の3つのポイントを考慮すると決めやすくなります。
- 塾と学校の授業、どちらが受験に有利か?
塾が受験対策に直結する場合、学校より塾を優先する価値がある。 - お子さんの性格・学習スタイルに合っているか?
自宅学習で集中できるタイプなら休むのも選択肢。ただし、自己管理が苦手な子は学校に行った方が良い。 - 休むことで精神的な負担が増えないか?
「学校を休むことで罪悪感が生じる」「友達との関係が悪くなる」場合は、休まない方がストレスが少なくなることも。
子どもの性格や体調、学習状況を考慮し、最適な選択をしてください。
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学校の欠席届の書き方と注意点

学校を休む際は、早めに担任の先生に連絡しすることが重要です。連絡手段としては、連絡帳や封書での手紙が一般的となっています。
欠席届には、いつからいつまで休むのか具体的な日付と、理由を明確に記載しましょう。
また、担任が受験に理解のある先生だとしても、学校の方針や立場を考慮して、適切な表現を心がけることが大切です。
学校を長期間休むとプリント類が溜まることもありますが、緊急でない場合は受験後の初登校のあとにまとめて受け取ると伝えておくと先生の負担を減らせます。
連絡帳の理由の書き方文例
中学受験勉強のために学校を休む場合、どう伝えるかは担任の先生の理解度によって変えるのがおすすめです。
受験に理解のある先生であれば率直に「受験勉強のため」と伝えるのがいいですが、理解が難しい先生の場合は「家庭の事情」「感染症予防」という形で伝えるのも選択肢のひとつになります。
以下では、連絡帳や手紙で使用できる文例を紹介しますので書き方の参考にしてください。
文例2はこの表現の他に「家庭の事情でお休みさせていただきます。」というシンプルな理由でも問題ありません。これらの例文を参考に、各ご家庭の状況に合わせて適切な連絡を行ってください。
中学受験勉強のために学校休む影響と対策
内申点や出席日数への影響はある?
まず、多くの保護者が気にするのが「出席日数が受験や進学に影響するのか?」という点です。結論から言うと、私立中学受験においては、小学校の出席日数はほとんど影響しません。
1. 公立小学校の場合の影響
公立小学校では、小学校の成績や出席日数が「通知表」に反映されます。しかし、中学受験をする場合、通知表の成績や出席日数は受験結果には関係しません。一方で、公立中学校へ進学する予定の場合は、以下の点に注意が必要です。
- あまりに欠席が多いと、担任の先生から「問題のある児童」と見られる可能性がある
- 学校行事に参加しないことで、卒業後の人間関係が悪くなることもある
特に、内申点が影響する地域(東京都・神奈川県・大阪府など)では、極端に休むと公立中学校進学後に不利になる可能性があるため、注意しましょう。
2. 私立小学校・国立小学校の場合の影響
私立や国立小学校の場合、学校ごとに考え方が異なります。
- 厳しい学校では、長期欠席が進級・卒業の評価に影響することがある
- 学校の方針によっては、保護者に直接連絡が入ることもある
特に国立小学校では、「在籍中に公立中学校へ進学することを前提」としているため、受験のために長期間休むことをよく思わないケースが多いです。私立・国立小学校に通っている場合は、事前に学校のルールを確認しておきましょう。
休んだ分の学校の授業をフォローする方法
学校を休むことで、勉強の遅れが出ることもあります。特に、国語や社会などの教科は、学校独自の授業が多いため、休むことで知らない話題が増えることも。そこで、休んだ分をフォローする方法を紹介します。
- 学校の先生に事前に相談しておく
「家庭の事情でしばらく休む予定ですが、授業内容はどうすればよいでしょうか?」というように、事前に先生に相談しておけば、プリントをもらえたり、重要なポイントを教えてもらえたりすることがあります。 - 友達にノートを見せてもらう
仲の良い友達に「休んだ分のノートを写させてほしい」とお願いしたり、グループで勉強している場合は、情報を共有してもらうように声をかけると良いでしょう。 - 自宅学習でフォローする
塾の教材や参考書を活用すし、オンライン授業や動画教材を使って、自習するようにしましょう。最近は、YouTubeやオンライン教材など、さまざまな学習コンテンツが充実しているため、学校の授業を補完する手段も豊富にあるのがポイントです。
まとめ:家庭ごとのベストな選択をしよう
中学受験前の学校欠席は、子どもの状況や家庭の方針によって判断が分かれます。
重要なのは子どもの健康と最適な学習環境を整えることですので、状況を見ながら慎重に判断してサポートしていきましょう。
また、休む場合は先生方への配慮をしつつ、早めに伝えることが大切です。
この記事が、学校を休むべきか悩んでいる方の参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!