「笑顔うつ病」は周囲・本人ともに気づきにくいうつ症状です。
本記事では笑顔うつ病とは何か、症状や原因、治療法について解説します。
笑顔うつ病を発症しやすい人の特徴やセルフチェック項目も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

笑顔うつ病とは?症状を解説
笑顔うつは、微笑みうつ病とも呼ばれる「うつ症状」のひとつです。
実際はうつ状態であるにも関わらず周囲とコミュニケーションを取ったり、笑顔を浮かべたりできるため、ぱっと見元気に見えてしまい、うつ状態だと気づくのが難しい特徴があります。
笑顔うつになる方は、無意識に症状を隠しているケースが多く、自分がうつ状態であると気づいていないことも多いです。
症状が悪化すると重度のうつ病や不安障害を発症してしまう可能性があるので、注意しましょう。
笑顔うつ病の診断テスト!危険信号をセルフチェックしよう
笑顔うつ病は、一般的なうつ病と違って普通に仕事をしたり、笑ったりできるため症状に気づくことが難しいと言われています。
以下で笑顔うつ病の主な症状を挙げるので、「最近なんとなく変だな……」と感じる場合はセルフチェックを行ってみましょう。
職場などの周りに人がいる環境では明るく溶け込めるのに、家に帰った途端にスイッチが切れたように無気力になる場合は要注意です。
一時的なら問題ありませんが、継続する場合は笑顔うつ病を疑い、専門家に相談しましょう。
笑顔うつ病の原因は?発症しやすい人の特徴
笑顔うつ病の原因は、ストレスや遺伝的要素、脳内の化学物質の不均衡、環境要因など多岐に渡ります。
特に「自分より他人を優先」しがちな人はストレスを溜め込みやすく、発症リスクが高いです。
以下で笑顔うつ病を発症しやすい人の特徴を紹介するので、当てはまる人は注意しましょう。
常に他人に気を遣いがちな人
常に他人に気を遣ってしまう人も、笑顔うつ病になりやすいです。
嫌なことがあっても「自分さえ我慢すれば」と感情を押さえ込んでしまうため、気づかないうちに笑顔うつ病を発症します。
真面目で責任感が強い人
真面目で責任感の強い人ほど「こうあるべき」「こうしなければ」といった理想が強く、仕事やプライベートで手を抜くことができません。
その結果、ついつい無理をしてしまい、ストレスが積み重なって笑顔うつ病になる人が多いです。
自己肯定感が低い人
自己肯定感が低い人は、自分の感情や考えよりも他人軸で物事を判断するため、自分を蔑ろにする傾向があります。
また嫌われる恐怖からつらくても笑顔を貼り付ける癖がある人も多く、笑顔うつ病を発症しやすいです。
弱みを見せるのが苦手な人
弱みを見せるのが苦手な人も、笑顔うつ病を発症しやすいタイプです。
弱みを見せるのが苦手な人は限界がきても他人に頼るのが難しく、結果としてストレスを抱え込むことになります。
笑顔うつ病の治療法
笑顔うつ病の治療には、抗うつ薬の投与や認知行動療法や対人関係療法などの心理療法が用いられます。
また、生活習慣の改善も笑顔うつ病に効果があると言われているので、笑顔うつ病予防の観点でも意識してみてください。
ランニングの時間は取れなくても、一駅分歩いてみたり、気晴らしに近くのレストランまで歩いて昼食を取るなら案外簡単です。
なかなか寝れない人は、枕やマットレスを新調してみるのもいいでしょう。
まとめ
笑顔うつ病は、真面目な人や優しい人ほど発症しやすいです。
また生真面目な性格から「自分の心が弱いだけ」と我慢しようとする人も多く、重度のうつ病や不安障害を発症することも多いと言われています。
笑顔うつ病かもしれないと感じた際は、重症化する前に医療機関で相談しましょう。
また改善・予防の一環として生活習慣の改善も効果的です。