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トーンポリシングとは?モラハラなのかや具体例・対策をわかりやすく解説!

トーンポリシングについて、その意味やモラハラになるのか、具体例、対策や対処法などをわかりやすく解説していきます。

トーンポリシングとは?言葉の意味

トーンポリシング(Tone Policing)とは、議論や会話において、相手の主張や意見の内容よりも、その伝え方や感情の表現方法に焦点を当てて批判する行為を指します。

トーンポリシングの意味は、「Tone=言葉のトーン」+「Policing=取り締まる」と考えると解りやすいかもしれません。いわゆる喋り方警察みたいなものですね。

特に権力や立場において優位に立つ人々が、弱い立場の人々の声を抑制する手段として使われることがあります。社会的不正や差別の問題を提起する際、被害者や批判者が感情的に訴えることに対し、「もっと冷静に話してほしい」「そんな風に怒っていては誰も聞いてくれない」といった形で、感情表現を問題視することが多いです。

トーンポリシングには以下のような問題があります。

  • 議論の焦点を内容から口調に切り替えることで議論を妨げる
  • 相手を下に見せたり軽視したりする
  • 口調の問題を主題の問題とすり替えて相手の主張を無効化する

トーンポリシングは、対話の質を下げるだけでなく、不正や差別に対する本質的な議論を避けるための手段となり得てしまいます。

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トーンポリシングとはモラハラなのか?

トーンポリシングは、必ずしもモラハラ(モラルハラスメント)とは限りませんが、モラハラの一形態とする場合があります。

モラハラとは、言動や行為によって精神的苦痛を与えることです。

トーンポリシングを行うことで、相手の発言を封じ込めたり、抑圧したりする意図があり、トーンポリシングされた相手がそれにより精神的苦痛を受けた場合は、モラハラとみなされることがあります。

なぜならトーンポリシングされた側は議論が感情的になっていないかなど自責の念を抱きます。感情的になっていたことを恥じ、またそんな自分を否定されたと感じることもあるでしょう。これらが長く続くことで精神的な苦痛が蓄積され、議論を起こす気力すら奪われてしまう可能性があります。

トーンポリシングのシーン別具体例

トーンポリシングの具体例を家庭、会社、友人の3つの場面でそれぞれ挙げてみます。
各シーンで、感情やトーンを批判することで相手の主張の内容を無効化しようとする行動を示しています。

家庭での具体例

【親子間の対話】
子どもが何か不満を訴えたときに、「そんなに怒ってばかりじゃ、ママも聞きたくないわ」と言って子どもの訴えを無視する。

【夫婦の議論】
配偶者が感情的に訴えたときに、「もっと落ち着いて話してくれないと、理解できないよ」として問題の内容ではなく話し方を批判する。

【家族会議】
家族の誰かが家のルールについて強い意見を持っているときに、「そんな風に攻撃的に話しても、誰も賛成しないよ」として、意見そのものを受け入れない。

会社での具体例

【ミーティングでの意見交換】
部下が問題点を指摘したときに、上司が「その言い方じゃ誰も君を支持しないよ」として、内容ではなくトーンを問題視する。

【パフォーマンスレビュー】
社員が不満を伝える際に、「冷静じゃないと話にならないよ」と言って、社員の声を封じようとする。

【メールやチャットのやり取り】
社員が問題点を指摘するメールを送った際に、「もっと柔らかい言い方ができないの?」と返信して、問題の内容を無視する。

友人間での具体例

【感情的な相談に対する反応】
友人が何かについて不満を抱いて相談したときに、「そんなに感情的になると、他の人も困るよ」と言って話を流す。

【グループチャットでの発言】
誰かがグループでの行動や態度について意見を述べたときに、「その言い方じゃなくて、もっとポジティブに言ってよ」としてトーンを変えることを要求する。

【意見の相違時】
友人との議論で、相手が自分の意見に対して感情的に反論したときに、「そんな風に怒らないで、冷静に話そうよ」として、相手の意見を軽視する。

トーンポリシングへの8つの対策・対処法

トーンポリシングに対する対策や対応法は、相手の言動に対して冷静に対応し、議論の焦点を本質的な問題に戻すことが重要です。具体的な対策を8つご紹介します。

  1. 議論の焦点を内容に戻す
    「私の話し方ではなく、主張の内容について話しましょう」と、トーンではなく議論の本質に目を向けるように促します。
  2. 感情の表現の正当性を認める
    自分の感情が正当であることを主張し、「この問題について感情的になるのは当然です。その理由について話しましょう」と伝えることで、感情表現の正当性を強調します。
  3. 具体的な証拠や事実を示す
    自分の主張を裏付ける証拠や具体例を挙げることで、相手にトーンではなく内容の議論に集中させる方法です。これにより、感情的な反応を避けながら議論を進められます。
  4. 質問で対応する
    「具体的にどの部分が冷静でないと感じましたか?」など、相手に具体的な点を尋ねることで、単なるトーンの批判ではなく、内容に基づいた議論に導くことができます。
  5. サポートを求める
    トーンポリシングが繰り返される場合は、信頼できる同僚や上司、第三者のサポートを求めて状況を改善するよう努めることが有効です。
  6. 自己表現を見直す
    自分の表現方法が適切かどうかを再評価し、より効果的に意見を伝える方法を探る。相手がトーンにばかり注意を向ける場合、それを逆手に取って、より冷静なトーンでより強い主張を行うことも一つの戦略です。
  7. 相手の意図を問いただす
    「私の話し方について指摘されましたが、その目的は何ですか?」と尋ねることで、相手がなぜトーンポリシングを行っているのかを明らかにしようとする方法です。
  8. 別の場を設ける
    感情的な議論が続く場合、時間を置くことや、別の場所で冷静に話し合う提案をすることも有効です。感情が高ぶった状況から離れることで、より建設的な議論が可能になります。

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さいごに

普通の会話がしたいだけなのに…、わからないことを聞いただけなのに…。
トーンポリシングの人と出会うとまさに【会話にならない】どころか、こちらが悪いように言われたり本質ではない部分ばかり攻撃されて、さらに嫌な気分になりますよね。
しかも人を選んでやるような姑息な一面もあり、そのような行為やモラハラとも言われています。
自分が悪い、自分の伝え方が下手だから。と思わず毅然とし冷静な対応を心がけましょう!


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