職場代行を使った人の話はよく聞きますが、使われた側はどう感じるのでしょうか?体験談や、使われたあとの疑問にお答えします。
退職代行を利用した人の体験談をご紹介!
退職代行を使われた上司の体験談として、よく聞かれるのは以下のような内容です。
新卒で入った方が、入社半年で退職代行を利用して退職しました。ある日電話がかかってきて、それが退職代行からの連絡だったのですが、全く予想もしていない突然のことで驚きました。業務的には申し送りがないと困ることなどはなかったので良かったのですが、私物がそのままでこちらで破棄してくれと言われたのも困りましたね。
退職代行からの連絡で辞めることになったと聞いて、本来の意味でのコミュニケーションが少なかったのではと考えました。雑談など気さくに話してくれる方だったのですが、業務に関しては淡々と仕事をこなしている印象でした。本当は言い出しづらい鬱憤が溜まっていたのかもしれません。ただ、本人と直接話せなかったので全てが憶測に終わってしまったのが残念です。
正直なところ驚きよりも失礼だなという感想が先にありました。一本の電話で顔も出さずに、仕事の引き継ぎも無いまま突然辞めるとなると、一緒にやってきていた同僚にしわ寄せが行くことは想像できると思います。せめて前々から相談してもらえれば新しい人材を確保する時間も取れたのですが。
このように「驚き」「困惑」「後悔」「迷惑」といった感情が渦巻くようです。
部下に連絡してはいけないのか?
どうしても退職した原因が知りたい・残された私物の処分で相談がある・業務の引き継ぎの件で聞きたいことがある、など連絡を取りたいと感じることもあるでしょう。
しかし、退職代行が介入する場合、通常は部下と直接連絡を取ることは避けるべきです。退職代行は、従業員と会社の間に入ってスムーズに手続きを進めるためのサービスです。
そのため、本人と直接連絡を取ることで感情的なトラブルを引き起こしたり、法律的な問題になる可能性もあります。退職代行業者は本人に代わって一切のやり取りを代行するため、多少面倒ではありますが、部下に直接連絡するのではなく、退職代行業者に連絡するようにして、上司や会社側からの個別の連絡は慎重に対応すべきでしょう。
その後の会社の評価
退職代行というものが広まり始めた頃は、退職代行を利用した本人自体が非難されることが多くありました。
しかし退職代行を利用する人が増えてきたことに伴い、「退職代行を利用しなければならなかった理由があったのでは」という考えも主流になってきました。
一部の企業では、「仕事を投げ出した」と否定的な評価がされることもありますが、精神的な負担や職場環境が原因であれば、「理解できる」という反応もあります。
それにより、会社側の労務管理や職場環境に問題がある可能性が考えられ、会社側が職場環境の見直しをすることもあるでしょう。
そうなると気になるのは、退職代行を利用した人の上司の立場です。
会社側も、上司が全て悪いと突然押し付けるようなことは無いかと思います。仕事を辞める理由は「同僚とのトラブル」「労働時間」など他にも考えられるからです。
しかし会社側も放置するわけにはいかないので、辞めた社員の同僚または社内全体へのアンケート等によって、現在の問題点を確認しようとするでしょう。
そこで問題がなければ、退職代行を利用した人の上司という立場であっても評価が急激に落ちるということは普通は考えにくいです。