人間の性格を16タイプに分類する性格診断は、正しく自己分析/性格診断として機能しているのでしょうか?正式なMBTIについてご紹介します。
インターネット上で見かける診断の正確性
ネット上で簡単にしかも無料で受けられる16のタイプに分ける診断はたくさんあります。これらの多くはMBTIをベースに大衆向けにわかりやすく簡略化して作り変えられたものです。(こちらについては16タイプ診断と表現します)
そのため、16タイプ診断の正確性は低いと言えるでしょう。
SNSなどでも、昨日と今日で結果が違うという人も見かけられますし、実際に私の友人は同じ診断をしても日によって3種類のタイプになるようです。その理由については本人もわからず、同じように答えたはずなのに、と考えています。
これでは、どのマインドの変化が結果に影響を及ぼしているかわからないままですので、正しく己の考えや行動パターンを理解できるとは言い難いです。
本来のMBTIの正確性とは
MBTIはそもそも性格診断テストではありません。自分の心のパターンを理解し、それにより他者への理解を促すために、専門家といっしょに深堀りしていくことを目的としています。
そのためオンラインで特定の質問に答えていけば結果が出る、というような内容ではなく、対面またはONLINEなどで直接やり取りをして検査を進めていきます。
有料ですし実際に会話をしながらやる、と考えるとかなり正確性があると受け取れそうですが、懐疑的な意見も存在します。
まず、MBTI®(Myers-Briggs Type Indicator)は、アメリカの作家であるキャサリン・ブリックス(Catherine Briggs)氏とその娘イザベル・マーヤーズ(Isabel Myers)氏により開発されましたが、どちらも正規の研究者ではありません。
また、心理学者ユングの認知機能を分類する理論をわかりやすく整理したものがMBTI®︎性格タイプ分類テストの元になっていますが、そもそもユングの理論自体が客観的なデータに基づいていません。
正式なMBTI®を受ける方法
MBTI®の正確性には懐疑的な意見も存在しますが、とはいえ自己理解のために受けてみるのはいいアイディアでしょう。そのタイプの性質を持っている可能性がある、というのが解るだけでも、これまでと違う選択肢などが見えてきます。
MBTI®を受けるにはまず、一般社団法人 日本MBTI協会での予約が必要となります。
体験セッションのページを開き、初めての方はそのまま「MBTIベーシック編」のまま、「社会人の方向け」「学生の方向け」などから、自分に適したものを選びましょう。
開催の回数などは月によってマチマチで、定員10名と非常に少人数となっています。
2024年9月19日の時点で、10月8日までの受付が全て店員に達していてキャンセル待ちとなっているので、気になるかたは頻繁に確認してみるといいですね。