近年、日本の住宅街で見かける「道路族」と呼ばれる子どもたち。
その親たちが持つ特徴や行動パターンが、周囲に迷惑をかける原因となっていることが増えています。
特に、マイホームを購入したばかりのご家庭にとっては、近所で道路で遊ぶ子どもたちの存在が大きなストレスとなり得るでしょう。この記事では、道路族の親の特徴を解説し、効果的な撃退方法を提案します。
道路族とは何か?
道路族とは、自宅前やその周辺の道路で、大声で騒ぎながら遊ぶ子どもたちやその親たちのことを指します。近年、このような騒音や行為が目立つ地域が増加しており、トラブルも多発しています。
道路族とトラブルが起こる理由
道路族の存在は、騒音だけでなく、近隣とのトラブルの原因にもなります。
例えば、車が通る際に子どもたちが遊んでいることで、事故が起きる危険性が高まります。ボール遊びなどはコントロールを失って他人の敷地内に入ってしまいものを壊したり、車に傷が付く可能性もあります。
実際、道路上でのボール遊びやスケートボードの利用については、道路交通法第76条の違反となる可能性があります。また、交通の頻繁な場所で子どもが遊ぶことに関しては、道路交通法第14条の違反となる可能性があります。
これらは公道・私道どちらにも適応され、罰金が科されます。
道路族の親の特徴
見た目などに特徴はあるのか
道路族という言葉だけを見ると、暴走族のように怖い人達をイメージする人も居るでしょう。
ですが実際は見た目はとても普通の親で、スーツを着て仕事に行くお父さんとニコニコしている専業主婦またはパートをしているお母さんというごく一般的な家庭に見えます。
ただ、以下の2点については見ることで確認のできる特徴と言えるでしょう。
- 小学校低学年~中学生ぐらいまでの子どもの親でご近所さん同士
近所で同じ年ぐらいの子どもが集まると、子どもたち同士が集まって一番近場である道路で遊び始める確率が高くなります。 - 子どもが多い家庭
公園では面倒を見切ることができず、かつ家事がなかなか進まないため、一番近い道路で遊ばせるという選択肢をとってしまう心理状態になりやすいでしょう。
言動の特徴
言動としても、朝の挨拶をする・多少の世間話程度であれば、そこまで強い違和感を持つことは無いかもしれません。しかし以下の2点のような特徴があるので、こちらの伝えたいことが伝わらない可能性があります。
- 昔の常識の適応/道路の私有化
昔は子どもが道路で遊ぶのが普通だったという考えが根強く、そのため自宅前の道路を自分の敷地として考えている場合があります。 - 迷惑被害を軽視
騒音やトラブルに対しての認識が軽い場合があります。子どもの声は騒音ではない、子育てに協力するべきだ、という気持ちが強いため、指摘をすると攻撃をされたと大げさに受け取られる場合があります。
道路族を撃退するための5つの方法
道路族とのトラブルを避け、快適に生活するための撃退方法について詳しく解説します。
1.小学校への電話
子どもが通っていると思われる小学校へ電話をしてみましょう。
通っている児童数名が、道路上でボール遊びをしていて大変危険ですので、事故が起こらないよう先生方からご注意ください。といった内容を伝えることで、学校側からホームルームなどでの注意喚起が行われる可能性があります。
ただし、子ども自身が危ないことであるとそこで認識すれば良いのですが、親としては家の前の道路で遊ぶことの危険性を認知しないので、効果としては大変弱いものです。
2.子どもへ直接伝える
トラブルのもとにもなりやすいので難しい部分ですが、敷地内で遊ばれていた場合にはこちら側の正当性が相手に伝わりやすいのでトラブルにもなりづらく有効です。
道路族は時には他人の家に入って遊ぶこともあるので、人の家に無断で入ってはいけないことをしっかりと伝えましょう。もし親が近くにいる場合は、不法侵入であることや、敷地内のものを壊した場合の賠償について話すと、問題であることが伝わりやすいでしょう。
ただ、この方法は敷地内で遊ぶことはなくなりますが、道路で遊ぶことを止めるには効果が薄いです。
可能であれば、道路でボール遊びなどをして、万が一車に傷がついた場合には賠償しなければならないことを伝えておくと、道路でボール遊びすることが減るかもしれません。
3.警察に相談する
いきなり110番ではなく、警察相談専用電話「#9110」を利用してみてください。
道路で遊んでいて事故の可能性があることを伝え、注意してもらうように伝えてみましょう。もちろん依頼すれば匿名での通報として処理してもらえます。
注意をされることですぐに辞める場合もありますが、注意で終わる=違法性は少ないという認識になり、数日後に再開してしまう可能性は否めません。しかし、根気強く相談を続けることで相手に迷惑であることが伝わる可能性があります。
4.弁護士へ相談する
すでに何かしらの被害を受けている場合は、弁護士に相談することを検討してみましょう。費用も時間もかかりますが、損害賠償を請求することができます。
ただし、確実な証拠が必要となりますので、防犯カメラなどの設置が必要となります。
5.手紙の投函
匿名で手紙を投函してみましょう。無記名で匿名で伝えることができます。
ただし、手紙を書く際に感情的になってはいけません。自分が迷惑している行為をしっかりと伝え、具体的にどのように対応してもらいたいかを伝えましょう。あくまで批判ではなく、注意とお願いである事を念頭においてください。
非常に有効な手段ではありますが、いくら丁寧に書いたとしても強く攻撃されたと考えられてしまい、逆恨みされて身元が特定されてしまうケースがあります。
身元の特定に至った場合、ゴミを庭に置かれるなどの迷惑行為に発展する場合もありますので、もしその様な状況になった場合は、実害の証拠と共にまずは警察に相談しましょう。
撃退できない場合は引越しを検討する
どうしても解決が見込めない場合、引越しを考えるのも一つの選択肢です。特に賃貸に住んでいる場合、住環境を変えることで新たな生活がスタートできるかもしれません。購入を検討している場合は、事前に周辺環境をチェックしておくことが重要です。
道路族マップでは、道路族に困っている人が、現在どのあたりで道路族がどのような行為をしているのか登録してくれているので、参考にしてみてください。
まとめ
道路族の親たちの行動には、特有の特徴があり、その理解がトラブルを解決するカギです。
さまざまな方法を試みながら、道路族とのトラブルを乗り越えて快適な暮らしを実現してください。