「シャワーのみだと体臭がきつくなる」といった噂を聞いたことはありませんか。
特に一人暮らしだと「お湯がもったいない」「家事の負担を減らしたい」といった理由から、シャワーで済ませたい人も多いでしょう。
とはいえ、本当にシャワーのみだと体臭がきつくなるなら無視はできませんよね。
この記事では、シャワーのみだと体臭がきつくなるという噂が本当なのか解説していきます。
一年中シャワーのみだと体臭がきつくなる?
結論から言うと、シャワーのみの生活を続けているからといって、必ずしも体臭がきつくなるわけではありません。
体臭の発生は、体質や汗、皮脂の汚れ、そして生活習慣などの複数の原因によるものです。
短時間のシャワーでは毛穴の汚れが十分に落ちないこともありますが、汗や皮脂が多い部位を重点的に洗うなど、適切なケアを行えば体臭を抑えられます。
体臭の主な原因
先述したように、体臭の主な原因は体質や汗、皮脂汚れ、生活習慣など、さまざまな要素が関わっています。
体臭を抑えるためには、単にシャワーで汗や皮脂を落とすだけでは不十分で、生活習慣の見直しやストレスの改善など、複数の側面に気を配ることが重要です。
ここでは、それぞれの要因が体臭にどのように影響を与えるかを詳しく解説します。
体質
体質は、体臭に大きく影響します。
たとえば、汗の量や皮脂の分泌量は人それぞれ異なり、多い人ほどニオイの原因となる雑菌が増えやすいです。
また、脂っこい食事やストレスによるホルモン変化が体臭をきつくすることもあります。
汗や皮脂の汚れ
体臭は、汗や皮脂に含まれる成分が皮膚の常在菌と反応することで発生します。
そのため汗をかきやすい夏場や、ストレスの多い環境ほど体臭がきつくなりやすいです。
たしかに湯船につかると自然と皮脂が浮かんでくるので汚れを落としやすいですが、シャワーのみでも洗い残しがなければ問題ありません。
頭皮や身体全体をていねいにお湯で濡らして、隅々まで洗いましょう。
ストレス
ストレスは自律神経に影響を与え、汗腺の働きを低下させることがあります。
汗腺の働きが鈍ると、ニオイの強い汗が出やすくなり、体臭がきつくなることがあるので注意が必要です。
また、ストレスは体内に「活性酸素」を増やす要因でもあります。
活性酸素は体に必要なものですが、過剰に発生すると老廃物が溜まりやすくなり、体臭の原因になることも。
ストレスは精神的なプレッシャーだけでなく、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足なども含まれます。
体臭予防には、生活習慣の見直しも大切です。
運動不足
運動不足によって代謝が低下すると、老廃物が体に溜まり、体臭がきつくなることがあります。
一駅分歩く・15分程度の軽いストレッチを行うといった運動を、日常に取り入れるようにしましょう。
食生活
脂っこい食事やアルコール、スパイスの多い料理は、体内で分解される過程で強い体臭を引き起こすことがあります。
また食物繊維の不足も腸内環境を悪化させ、体臭をきつくするので注意しましょう。
野菜や果物をバランス良く摂取し、体内の老廃物を排出しやすい食生活を心がけてください。
シャワーのみ生活のデメリット
体臭は、体質や食生活、ストレスなど複数の要因が関係するため、シャワー生活だけが体臭の直接的な原因になることはありません。
しかし、湯船につかる場合と比較すると、シャワーのみの生活には以下2つのデメリットがあります。
毛穴が開きにくい
湯船につかる場合と比べて、シャワーは毛穴が開きにくく、毛穴の奥の汚れが放置されてしまう可能性があります。
シャワーで済ませたい日は、洗い始める前にしばらくお湯を当てて身体を温め、毛穴の開きを促進させましょう。
血行促進やリラクゼーション効果が得られにくい
湯船につかると体が芯から温まるため、血行促進やリラクゼーション効果を得られます。
血行促進やリラクゼーション効果はニオイの原因になる老廃物の排出を促すため、体質改善に有利です。
一方シャワーは湯船につかる場合と比べて短い時間で終わってしまうことが多く、血行促進やリラクゼーション効果を得にくい可能性があります。
シャワーのみで済ませる場合は、お湯で身体全体を温めたり、ストレッチやマッサージで血行を促進する工夫を取り入れましょう。
シャワーのみで体臭を予防できる効果的な洗い方
ここでは、シャワーのみで体臭を予防するためのポイントを解説します。
シャワー温度を38度〜40度に設定する
シャワーの温度は38度〜40度が最適です。
熱すぎると肌に必要な脂まで落としてしまい、皮脂が過剰に分泌されるようになります。
適度な温度でじっくりと身体を温めて毛穴を開き、汗や皮脂汚れを落としましょう。
しっかりと泡立てた石鹸を使う
ボディソープや石鹸は、しっかり泡立ててから使うことで汚れを効果的に除去できます。
ゴシゴシ擦るのではなく、泡で包み込むように優しく洗うのがポイントです。
汗をかきやすい部分を重点的に洗う
シャワーのみでの体臭予防には、汗や皮脂をしっかり落とすことが何よりも大切です。
特に脇の下、首筋、足の裏、耳の裏は汗をかいたり皮脂が溜まりやすいので、洗い残しがないよう念入りに洗いましょう。
また、泡などが十分に洗い流せていないと雑菌繁殖の原因になります。
後頭部は特に忘れやすいので、シャワーを少し長めに当てて充分すすぐように心がけてください。
デオドラント効果のある製品を活用
シャワーのみで体臭が気になる場合は、デオドラント効果のあるボディソープやシャンプーを使うのもおすすめです。
特に以下の成分が含まれる商品は、ニオイの原因となる菌を殺菌・抗菌する効果があります。
代表的な殺菌・抗菌成分
- イソプロピルメチルフェノール
- カキタンニン
- 茶カテキン
- サリチル酸
夏場なら、爽やかな香りと清涼感が得られるメントール成分配合のボディーソープやシャンプーを使うのもいいでしょう。
まとめ
体臭は、さまざまな要因が複合的に影響して起こります。そのため、「シャワーのみだと体臭がきつくなる」という情報は正確ではありません。
ただし、シャワーだけでは毛穴の奥の汚れが落ちにくかったり、血行促進効果が十分に得られないため、結果的に体臭が強くなる可能性はあります。
シャワーのみで済ませる場合は、特に汗や皮脂が多い部分をしっかり洗い、マッサージ等で老廃物を排出しやすくすることが重要です。