当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

故人AIサービスの海外での本当の評判や費用を調査!日本人の反応もチェック!

故人をデジタルで再現するAIサービスは、中国や韓国などで注目を集めています。このサービスは、故人の写真や音声を使用して、デジタルアバターを作成するもので、シンプルな写真アニメーションから、高度に個別化された対話型アバターまで、さまざまな種類があります。

料金

サービスの料金は、内容によって大きく異なります。基本的な写真アニメーションは約13ドル(約1,900円※)から利用できる一方、対話型アバターなどの高度なサービスは1,400ドル(約20万円※)以上かかることもあります。

中国では、複数の企業がこのサービスを提供しており、価格帯もさまざまです。例えば、最も高度なバージョンでは、故人の生前のデータを多く必要とし、それに基づいてリアルな体験を提供します。

※1ドル=146円換算

評判

このサービスに対する評価は賛否両論あります。一部の人々は、故人のデジタルアバターと対話できることで癒されたり、慰めを感じています。

しかし、プライバシーや倫理的な問題、さらには悲しみを利用されるリスクを懸念する声もあります。また、こうした技術の使用には、明確な規制が必要だという意見も増えています。特に、故人のデータの使用についての同意や、個人情報の保護に関する法的な枠組み作りが求められています。

日本の反応

日本では、この技術はまだ新しいものですが、反応は海外と同様に賛否両論です。記念としての可能性に興味を持つ人もいる一方で、誤用や感情的なダメージのリスクを懸念する声もあります。

がんに苦しむ姿ではない、笑顔の母親

Xにポストされてからわずか1ヶ月で800万回以上再生された動画(2024年8年23日現在)があります。

この動画の女性は投稿者の母親で、投稿者が8歳の時、がんで亡くなったといいます。

動画を投稿した、たまこさんによると「いつも母に会うときは病院に会いに行って『帰りたくないよ』って私が泣くと、ちょっと困ったような顔をしたりとか。すごく泣いている母の記憶がすごく強いんです。私の記憶の中に」

しかし、生成AIで蘇ったのは、苦しむ姿ではない笑顔の母親。

たまこさん曰く「言葉にならなかったっていうのが最初の感想でした(母親の)笑顔の仕方とか、本当に記憶にないので。こんな顔で笑うんだっていう」

今や、こうした動画は、スマホ一つで誰でも簡単に作ることができるのです。

亡くなった妻と歌でコラボ

東京・練馬区に住む松尾公也さん(64)は、11年前に妻・敏子さんを乳がんで亡くしました。二人の出会いは約40年前に遡り、学生時代のバンド活動がきっかけでした。

「二人ともビートルズが好きで一緒に旅行して、新婚旅行。ビートルズの生誕の地であるリバプールに行って。思い出は山のようにあります」

そんなお二人は、結婚後も夫婦でバンド活動を続けていましたが、2010年、奥様に乳がんが見つかりました。

松尾さん曰く「手足が赤く腫れあがって、それこそ歩くこともできないようなものもあったりとか。そういう時は本当に状態が悪くて、本人も相当つらかった様子がありましたけど」

結局、奥様は3年に及ぶ闘病の末、50歳でお亡くなりになりました。

「ズンと重しが、からだ全体にかかったような感じがあった」

そんな松尾さんの心を救ったのが、生成AIだったと言います。

「妻のことを思い出していくための道具という言い方をしたら変ですけど、妻と交流するための窓みたいなものじゃないかなと」

今、松尾さんは生成AIを使用し、亡くなった妻:敏子さんの姿や歌声を再現しています。

「これがロンドンの駅の構内でホームにいる妻ですね。これでできました。再生してみましょう」

完成した動画を見た時は?とお尋ねすると

「ここまでできるんだって。もちろん本物ではないんですけど、そのおかげで妻と一緒にずっとコラボ(歌)を続けるということが、かりそめでもできるようになったというのはありがたいことだなと」

生成AIを利用して敏子さんとの新たな思い出を作る松尾さんは、このように話します。

そして、松尾さんは言います。

「頑張ってるねと言ってほしいな。夢では会えるんですけど、必ず会えるとも限らないので。でも、それに近いことはできているかな」と。

「ぶっ飛びすぎ」て暴走した失敗作も!

日々進化している生成AI。現在では数多くのアプリやサイトが登場しており、その一つである生成AIのアプリを手掛けるアメリカの企業「LUMA AI」

開発担当者によると「本来は空想の人物や風景などを生成するのを想定していて、亡くなった人物をよみがえらせるのは予想していなかったです」

しかし、SNSで相次ぐ「亡くなった人の過去の写真を動かす」投稿。

開発担当者はこのように言います。

「人々の心に安らぎを与えているというのは、個人的には心が温まる使い方です」

ただ、新たな使い方が広がる一方で、まるでAIが暴走したかのような失敗作もあふれています。

例えば、仲睦まじい様子で車椅子を押しながら散歩をする老夫婦の写真から動画を生成したNAOさんによると

「亡くなった祖父母がすごく仲いい写真があったので、動画を生成して、また二人が動いている姿とかを見たいなと思って作った」

しかし、AIで生成してみると、突如、車椅子が勝手に走りだし、のどかな農村の風景は外国の風景に変わり、車椅子を押していたおじいさんは、サングラスの外国人風に。手には銃のようなものが握られていたそうです。

NAOさん曰く

「ぶっ飛びすぎてて、AIまだこんな感じなんだなと思いました」

また、祖父に抱かれる子どもの写真を使用すると、突然、子どもが走り出すと同時に、後ろから別の子どもが現れ、なぜか二人に分かれました。

その後、子どもの一人がスニーカーに変化してしまいました。なぜこんなことが起こるのでしょうか?

開発担当者のお話では、

「根本的に、AI(人工知能)が、まだ人間の動きや感情を学習しきれていないのです。今後、改善していこうと取り組んでいるところです」

さらに行動の予測もうまくいかず、おかしな動画ができ上がってしまうといいます。

故人をAIで蘇らせる問題点

故人をAIで「蘇らせる」ことには、いくつかの重要な問題点があります。これらの問題は倫理的、感情的、法的な側面で議論されています。

1. 倫理的な問題

故人の尊厳:AIを使って故人を再現することが、故人の意志に反する場合があります。特に、その人が生前にデジタルで再現されることに同意していなかった場合、この行為は倫理的に問題視されることがあります。

感情の操作:遺族がAIによる故人との対話に依存してしまうリスクがあります。この技術が遺族の悲しみを利用していると感じる人もおり、感情的な操作という観点から批判されています。

2. 感情的な問題

悲しみの継続:AIで再現された故人とのやり取りが、遺族の悲しみを引き延ばす可能性があります。故人の喪失を乗り越えるプロセスが遅れる、あるいはそのプロセス自体が妨げられるリスクがあります。

現実と虚構の境界:デジタルアバターがあまりにリアルであるため、現実と虚構の境界が曖昧になり、遺族が過去に囚われてしまう可能性があります。

3. 法的な問題

プライバシーとデータの保護: 故人のデータを使用する際のプライバシー保護が不十分である可能性があります。デジタルアバターを作成するために収集されるデータがどのように使用され、保護されるかについての法的枠組みが未整備であることが問題です。

権利の管理:故人の肖像権や、デジタル再現に関する権利がどう扱われるべきかという問題も存在します。これにより、遺族とサービス提供者の間で法的なトラブルが発生する可能性があります。

4. 社会的な反応

技術への不信感:AI技術が進化する一方で、その利用が行き過ぎることへの懸念が強まっています。特に感情や死者を利用する技術には、社会全体からの不信感が伴うことが多いです。

これらの問題点を考慮すると、故人をAIで「蘇らせる」技術は、多くの課題を抱えていることが分かります。倫理や法的な枠組みが十分に整備されるまで、この技術の使用には慎重な判断が求められます。

この記事のまとめ

このように、AI技術の進歩とともに、感情的および倫理的な問題のみならず、法的および社会的な問題にまで及ぶ広範囲な問題が浮き彫りになってきており、今後の規制や技術の進展に注目が集まっています​。


ランキングに参加しています。

クリックでの応援が励みになります!

▼ ▼ ▼
生活・文化ランキング

-話題