テイカー気質やテイカー女・ボトムギバーなどの言葉を聞いたことはありませんか?
考え方とそれによって発生する行動パターンから、3つの属性に分類したものですが、どのような特徴や気質をもったものなのでしょうか?
この記事ではテイカー、ギバー、マッチャーをそれぞれ解説していきます。
テイカーやギバー・マッチャーとは?
テイカーやギバー・マッチャーという概念は、アメリカのペンシルベニア大学ウォートンスクール教授であり、組織心理学を専門とした心理学者でもあるアダム・グラント教授によって提唱されました。
彼が著した「GIVE & TAKE〜「与える人」こそ成功する時代〜」では人間の行動パターンを、「テイカー」、「マッチャー」、「ギバー」の3種類に分類しています。
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テイカーとは
テイカーの気質・特徴
テイカーとは自分中心に考え、常に多くを受け取ろうとする人のことを言います。
テイカーの気質として
- 自分の利益を優先する
- 与えることを惜しむ
- 人を利用する傾向がある
などがあり、人間関係においてテイカーは周囲から不満や不信感を持たれやすい傾向にあります。
テイカー女の特徴についてさらに知りたい方はこちら
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テイカーを見破るには?
初対面でテイカーを見破るのは難しいです。テイカーは最初は親切にして信頼させたところで利用してきます。また、相手の立場や態度に寄って行動を変えてくるので、例えば相手が目下の存在の場合はテイカーであることを見破れないかもしれません。
しかし、注意深く観察することで以下のような行動が見られたら注意してみるべきでしょう。
- 感謝の言葉が少ない
- 「でも・だって」など責任転嫁するセリフが多い
- 人の悪口を陰で言う
- お世辞が多い
相手がテイカーだった場合
テイカーであると気づいた場合は、まず一度距離をとることから始めましょう。これまで受けてきた対応から、どうしても不平不満を感じて仕返しをしたいという気持ちが沸き上がってくるかもしれませんが、仕返しすることで人間関係の悪化など損なことばかりが起きてしまいます。最低限のコミュニケーションに留めることで、自分を守ることに専念してください。
【関連動画】テイカーに仕返しするのは損?被害を受けた場合の対処法
そのまま関係を断つことが可能であれば、テイカーとは今後会わないようにするべきですが、それが難しい場合は不快感を伝える・許容できる範囲を伝えるなどをして相手との境界線を明確にしましょう。
ギバーとは
ギバーの気質・特徴
ギバーとは、与えることを喜びとし、相手のことを優先する人のことを言います。
ギバーの気質として
- 時間や知識スキルなどを積極的に与える
- 相手を優先し見返りを期待しない
- 共感力が高い
などがあり、良好な人間関係を築き、周囲からの信頼を得る傾向にあります。
2種類のギバー
ギバーにはテイカーから搾取され、常にギブし続けてしまう自己犠牲型ギバー(ボトムギバー)と、ギブすることで社会全体の幸福度を上げ、結果的に自分も幸福度が上がる他者志向型ギバー(トップギバー)がいます。
いわゆる成功者にはトップギバーが多いため、トップギバーになるためにマインドセットを変えていくことが重要になるでしょう。
トップギバーになるためのヒントはについて知りたい方はこちら
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マッチャーとは
マッチャーの気質・特徴
マッチャーとは、ギバーとテイカーの中間の性質をもち、損得のバランスを考えて行動する人のことを言います。
マッチャーの気質として
- ギブアンドテイク
- 公平性
- 状況によって行動を変える
などがあります。バランスをとって人間関係を築けるので、様々な状況に柔軟に対応できる傾向にあります。
結局どこを目指すべきか
奪うテイカーに、与えるギバー、その中間のマッチャーですが、例えば営業マンで考えた場合、最低の成績を出すのはボトムギバーで、そこから奪う形でテイカーが続きます。しかし公平であろうとするマッチャーはそのテイカーの足元をすくう形で懲らしめるため、その上になります。
ここまで見ると一番マッチャーが良いように感じますが、その上がギブし続けるトップギバーになります。
より良い人生を求めるのであればトップギバーの思考回路を持つようにすると良いでしょう。
おわりに
テイカーやギバー・マッチャーの特徴をお伝えしました。
自分に一番当てはまると感じるものはありましたか?
人間は時と場合や立場によって考え方や答えを変更する事がありますが、できるだけトップギバーのマインドをもって生活したいですね。