近年、家庭での使い方が広がっている「かや織りふきん」。このふきんは、蚊帳(かや)に使われる目の粗い薄織物を使っており、吸水性に優れています。はたして、食器拭きとして使えるのか?この疑問を解決するために、メリット・デメリットを整理し、正しい使い方を紹介します。
かや織りとは?
奈良の工芸「かや織」とは、風通しの良い、目の粗い非常に薄い織物のこと。寝室を囲うことで蚊が入ってくることを防ぐ、蚊帳(かや)に使われていました。
かや織りふきんは、この薄い生地を何枚も重ねて縫ったアイテムです。
ガーゼと非常に似ていますが、蚊帳織りはガーゼよりも糸が太く織り目も荒く作られているため、コシのある生地になっています。
かや織りふきんのメリット・デメリット
かや織りふきんのメリット
かや織りふきんは、特に水分をしっかり吸収してくれます。
また早く乾くのも特徴。これにより、使用後の衛生管理が簡単になります。
肌触りが良く、非常に丈夫なので1枚を様々な用途で利用できるのでコストパフォーマンスの高いアイテムとなります。
かや織りふきんのデメリット
デメリットとまでは言えませんが、糊をしっかりと落とさなければふわふわの状態になりません。購入直後は糊がパリッときいていますが、10回ほど洗うとふわふわになるでしょう。使い始めは糊で肌への刺激が強めなので、何度か別の用途に利用してから、肌に当たるような利用方法を検討しましょう。
かや織りふきんの使い道
丈夫なので長持ちしてくれるのがかや織りふきんの特徴です。そのため、一枚のかや織りに様々な役割を持たせてあげると良いでしょう。また、素材によっても性質が異なります。
以下は、おすすめの使い方です。
おすすめ素材:レーヨン
- 水切りマット
- 食器拭き
レーヨン生地は吸水性が高く消臭効果も。水気を吸ったタオルは嫌な匂いが発生しがちですが、その点は安心ですね。
おすすめ素材:綿
- ハンカチ
- スタイ
- 鍋つかみ
- 鍋敷き
綿は肌触りが良いので、ハンカチやスタイにおすすめ。
かや織りふきんのサイズは、30cm角と58cm角のものが主流のため、ハンカチとしては大きめのサイズになってしまいますが、汗っかきな人などには特におすすめです。スタイは58cmのものを選び、三角に折って後ろで停めてあげるのもいいですし、何かこぼしてしまったらそのままタオルとして利用できるのもポイントです。
また綿は耐熱性があるので、鍋つかみや鍋敷きにもピッタリです。
おすすめ素材:麻
- 台拭き
- 雑巾
水で強度が増す麻は、水拭きにピッタリの素材です。麻自体に速乾性や通気性があるので、さっと水で洗って干せばすぐに乾いてくれます。
まとめ
かや織りふきんのポイントは、「速乾性」「吸水性」「耐久性」です。
その特性を理解し正しく活用することで、生活の質を向上させる素晴らしいアイテムです。ぜひ、自宅での利用を検討してみてください。