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「雪爆弾」の具体的な原因は何?

2024年11月に韓国で発生した大雪は、メディアで「雪爆弾」と紹介され、その言葉は日本でもそのまま利用されました。

この雪爆弾は短期間で降る雪、つまり日本で言うところのドカ雪のことです。短期間で大量の雪が降るのは、どのような原因でなのかを調査しました。

雪爆弾の原因とは

「雪爆弾」の具体的な原因は以下の要因が重なり合って発生します。

大気の不安定な状態

一つの要因として、上昇気流が挙げられます。
空気は、暖められると軽くなって上昇します。この上昇気流に乗って、空気中の水蒸気が上空に運ばれます。上空は気温が低いため、水蒸気は冷やされて小さな氷の粒となり、雲を作ります。この雲が成長して、地上に雪として降り注ぐのです。

また、湿度の高い空気も原因です。
空気中に水蒸気がたくさん含まれていると、少しの温度変化でも水滴や氷の粒に変化しやすくなります。まるでスポンジが水を吸い込むように、空気が水蒸気をたっぷり含んでいると、短時間で多くの雪を降らせることができるのです。

上空と地上の温度差が大きい場合も、注意が必要です。
上空と地上の温度差が大きいと、大気が不安定になり、上昇気流が発生しやすくなります。まるで温かいお湯と冷たい水が混ざり合うように、温度差が大きいと空気はかき混ぜられ、上昇気流が活発になります。

気圧配置

低気圧が大雪をもたらします。
低気圧の中心では空気が上昇する性質があります。この上昇気流によって、空気中の水蒸気が上空に運ばれ、冷やされて雲となります。雲が成長し、地上に雪として降り注ぐことで、短時間のうちに大量の降雪をもたらすことがあります。

また、寒気と暖気がぶつかり合う場所では、大気が不安定になりやすく、上昇気流が発生しやすくなります。この上昇気流によって、水蒸気が上空に運ばれ、雲が発達します。特に、寒気が暖気を押し上げるような状況では、大気の状態が非常に不安定になり、短時間のうちに大量の雪を降らせることがあります。

地形の影響

山岳地帯では、空気が山を駆け上がるときに、圧力が下がり、温度が下がります。これは、空気が膨張するときに熱を奪われるからです。この温度の低下によって、空気中に含まれていた水蒸気が冷やされ、小さな氷の粒となり、雲を作ります。雲が成長し、地上に雪として降り注ぐことで、短時間のうちに大量の降雪をもたらすことがあります。

反対に、沿岸部では、暖かい海から蒸発した大量の水蒸気を含んだ空気が、陸地に向かって流れ込みます。この湿った空気が山にぶつかり上昇すると、温度が下がり、水蒸気が凝結して雲を作ります。特に、冬に冷たい風が吹いている場合、海との温度差が大きくなり、大量の水蒸気が供給されるため、短時間のうちに大雪となることがあります。

その他

雪雲の構造によって、降水量や降水時間が大きく変化します。ふわふわとした雪雲は比較的軽い雪がゆっくりと降ることが多く、積雪量は少ない傾向があります。反対に分厚い雪雲の場合は重い雪が勢いよく降ることが多く、短時間で積雪量が増加する可能性があります。分厚い雪雲の場合は雪爆弾に注意が必要となります。

また、上空の風の流れで雪雲が運ばれます。風の強さや方向によって、雪雲の発達や移動に大きな影響を与え、強い風の場合は雪雲が早く移動スルため広範囲への影響が、弱い風邪の場合は同じ場所に雪雲が停滞するため、局地的に大量の雪が降る可能性があります。

おわりに

様々な要因が組み合わさることで、短時間で大量の雪が降る「雪爆弾」現象が引き起こされます。特に海水温が高く、強い寒気が流入する条件が重要です。基本的には天気予報での説明がされるかと思いますが、雲や風の状態ならば簡単に確認できるので頭の隅においておくと良いかもしれません。

雪爆弾について更に詳しく知りたい方は「雪爆弾(韓国)の原因を調査!日本で起こるかや意味・対策について徹底解説!」を確認してみてくださいね。


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