車と同じように自転車にもタイヤの交換が必要です。
すり減ってくると様々な不具合の原因となり、大きな事故に繋がります。この記事ではタイヤの寿命と交換時期、タイヤの交換の相場などをご紹介します。長く使うためのポイントもありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
自転車タイヤの寿命
タイヤ寿命の時間換算
一般的な自転車タイヤの寿命は約3年です。
もちろん使用する頻度や走った距離に応じて耐用年数が短くなることもあります。
タイヤ寿命の走行距離換算
距離に置き換えると、おおよそ3000キロメートルが目安です。
毎日10分を自転車で走行した場合、1日あたりの走行距離は2400mになります。この場合1250日が走行距離換算でのタイヤの寿命となります。
3年と半年ぐらいの計算になりますが、利用していくとタイヤは摩耗していくので、実際の計算よりももっと早くタイヤの寿命が訪れるでしょう。だいたい時間換算での3年程度と考えて良いかもしれません。
タイヤの劣化によるリスク
タイヤ交換をしなければならない寿命などはなんとなくわかりましたが、乗れるのに交換するのも……とやはり考えてしまいますよね。ですが寿命だったり寿命を超えてしまったタイヤを使い続けるのは、大きなリスクが伴います。
劣化したタイヤはグリップ力(路面をしっかりと捉える力)が落ち、滑ってスリップが起こりやすくなります。またグリップ力が弱まっているということはブレーキをしてもタイヤが滑って止まるのに時間がかかり、事故の原因にも繋がります。
これらのリスクを回避するためにも、タイヤが寿命を迎えていないかの確認を定期的に行うことが大切です。
タイヤ寿命のサインを確認する
では時間と走行距離以外でタイヤ交換時期を見極める方法をお伝えします。
タイヤの表面部分を確認しましょう。
タイヤのココをチェック!
- 表面の模様が消えかかっていませんか?
- 表面に細やかな亀裂やひび割れはありませんか?
- タイヤの中心にあるくぼみ(インジケーター:摩耗具合を確認するための穴)が見えづらくありませんか?
- タイヤから内部の繊維が飛び出していませんか?
いずれかに該当する人は早めのタイヤ交換をおすすめします。あまりにも劣化が激しいと、例えばタイヤの亀裂から入り込んだ水がタイヤの中にあるチューブまで劣化させてしまい、タイヤの外側だけでなくチューブの交換も必要になってきてしまいます。
タイヤ交換の相場
タイヤ交換をお店に依頼した場合
タイヤが寿命だった場合は即座にタイヤを交換しましょう。以下はタイヤ交換が可能な大手のお店です。
CAINZ
詳細 | 基本工賃(税込み) |
---|---|
前輪(電動自転車は+500円) | ¥1,000 |
後輪(電動自転車は+500円) | ¥1,500 |
サイクルベースあさひ
詳細 | 基本工賃(税込み) |
---|---|
前輪 | ¥2,640 |
後輪 | ¥3,960 |
どちらも基本工賃なので、別途タイヤの代金が発生します。
街の自転車屋さんの価格もピンキリですが、工賃は1,5000~2,500円ぐらいだと考えておくと良いでしょう。
タイヤ自体の値段は1つ1,500~4,500円ぐらいで、こちらもタイヤによって価格に差があります。
お店によってはいくらかで加入すれば3年間工賃が半額になるサービスなども行っています。タイヤ交換は3年に1度ぐらいのものですが、パンクや虫ゴム交換にも適応されるので、お店の工賃と自分の自転車の利用頻度を考えて利用してみて下さい。
タイヤ交換をセルフで行った場合
セルフでタイヤ交換を行う場合は、初回のみ道具を揃えるのにお金が発生しますが、その後は材料費だけで事足りますので、頻繁に自転車に乗る方であれば、セルフのほうが工賃がかからないのでトータル的に安く済むでしょう。
ただし間違った方法で交換していた場合は事故のもととなりますので、注意深く交換をするよう心がけて下さい。
タイヤ交換に必要なアイテムと価格帯
レンチ | 1,000円前後 |
ドライバー | 1,000円前後 |
タイヤレバー×2本 | 500~1,000円前後(3本セット) |
空気入れ | 2,000~3,000円前後 |
軍手/作業用手袋 | 100均などで調達可能 |
交換用のタイヤ | 1つ1,500~4,500円 |
この中で特殊なアイテムはタイヤレバーです。レンチやドライバーなどは別のことに利用することもあるのですでに家にあるという方も多いのでは?空気入れも自転車に乗るなら必須アイテムですので、実質タイヤレバーと交換用のタイヤで交換の準備が整うと考えていいでしょう。
交換方法については自転車屋さんのサイトなどで詳しく紹介がされています。You Tubeにも動画があるので確認してみて下さい。
タイヤを長持ちさせるには?
適切にメンテナンスをすることで、タイヤの劣化を防ぎ長く使うことができます。
タイヤの空気圧を確認する
タイヤに充填されている空気圧を確認して下さい。目安はタイヤを手で強めに押した時に少し凹む程度です。軟式ボールぐらいの硬さと言われています。
この空気の量が少ないと、地面からの衝撃を空気で緩和することができず、タイヤが傷んでしまいます。
反対に過剰に空気が入っているとチューブが傷んだりスリップしやすくなります。
2週間に1回ぐらいの頻度で空気を入れるようにして下さい。
可能な場合は室内で保管を
ゴムで出来ているタイヤは熱や紫外線、雨に弱く、劣化が進みます。できるだけ外には置かず玄関先や車庫など室内に置くように心がけましょう。
難しい場合は自転車のカバーをつけるだけでもだいぶ違います。
乱暴に運転しない
急な加速や急停止、スピードを落とさずにカーブを曲がることは、タイヤの負担が高まり、劣化が進みます。また、危険な運転は交通事故のリスクも高めますので、安全運転を心がけましょう。
おわりに
普段なにげなく乗っているとパンクやブレーキの効きぐらいにしかなかなか気が回りませんが、タイヤの劣化は事故の原因となりますので、かなり長いこと乗っているなと思った方は是非今乗っている自転車を確認してみて下さい。