こんにちは、京子です。
みなさん絵画は好きですか?
私はなんの知識もありませんが、見るのが好きです。
風景は美しく雄大な自然を感じられますし、
人物画は何をしているときの絵なんだろう、どうしてこんな表情をしているんだろう、と考えてるのが楽しいですし、
静物画は精密さや、時々なんでこれ一緒に書いたんだろう?という不思議な組み合わせに出会えたりします。
誰が書いて、どんな歴史的背景があって、どういう技術で描かれたのか……もちろん知っていたほうがより楽しいのでしょうが、知らないなら知らないで十分楽しめます。
知らないから場違いだろうと思われている方は、ぜひ自分の楽しみ方を見つけてもらいたいです。
ざっくり楽しむ美術の世界
というわけで、このぐらい気軽でいいんだ!と思って貰うために、私の好きな絵画をいくつか紹介しますね。
著者と作品名、展示のタイトルは最後に紹介します。
風景画を楽しむ
この2枚はどちらも風景画ですが、雰囲気が全然違いますよね!
右側の鮮やかなカラーと力強い書き方とくらべて、左側はもったり(?)してます。見せたいのは空ではなく、手前の建物なのでしょう。けれど全面に空を、しかも雲の多い空を描いているのが面白いなと思います。
右側は明るい色を沢山使っているのにごちゃごちゃし過ぎない感じがしますね。なんだかパワーを感じます。
実は右側の絵は精神科に居る時に描いた絵なのだそう。全ての絵ではありませんが絵の横に解説がついているので、読んでみるとより作品が楽しめます。
室内の絵を楽しむ
室内と静物画です。右側はある建物の一室ですね。窓の外(?)や、陽の入るであろう場所は明るいけれど、部屋の中はかなり影が落ちているので日差しが強い日でしょうか。海外の家とか建物が好きな人はデザインを見てるだけでも楽しいかもしれません。
左側は果物と牡蠣の絵です。なんで牡蠣??と疑問に思ってポストカードを買ってしまいました。それから、苦手な方は注意してほしいのですが、なぜかカタツムリも描かれています。どうして食べ物とカタツムリを一緒に書いたんでしょうか……エスカルゴ的な考えなんでしょうか?
左側のように果物や食材といった自然物や、または瓶といった人工物などが置かれた絵を「静物画」というようです。画家のセンスで配置されているので、静物画を並べてみるとそれぞれの個性が垣間見えて楽しいです。大体どの展示に行っても1作品はあるイメージです。
人物画を楽しむ
右側の絵画は実は横向きなんですが、間違えて縦で写真を取ってしまいました……むっちりした女性が少し横たわった姿と羽の生えた子ども(天使)、それから赤い布をまとった男性が描かれています。
この絵画は、写真だと分かりづらいのですが、男性のすぐ下に黒い鳥がいますよね。この鳥がつかんでる物体がわからなくて散々眺めていた記憶があります。イカやカニにも見えるけど……正解はゼウスの雷なんだとか。……いや絶対わからないですって。
左側はもう、何がいいって表情ですね。おっさん(?)二人のなんとも言えない表情が面白すぎます。砂漠のようにも見えますが、こんな格好で陽気に何を歌っているのでしょうか。
人物画は古い作品だとやはり宗教系のものが多いです。宗教画なんて難しそう……と思うかもしれませんが、これが意外とそれぞれのモチーフさえ覚えてしまえばなんとなく誰が描いてあるかわかるものなんです。
例えば赤と青の服を着て赤ちゃんを抱っこしていたら、それは聖母子像(マリア様とキリスト)です。赤ちゃんを抱っこしていない場合もありますが、赤と青はマリア様の象徴なのです。(あとは白百合も)とくに赤い服に青いローブ姿をよく見かけます。あとはマリアの横に居るおじいちゃんが居たら、それはナザレのヨセフ(イエスの義父)である可能性が高いとか。
ナザレのヨセフはマリアの夫だけど、処女受胎したマリアの信ぴょう性を上げるためにわざと年老いた老人の姿で描かれているとかなんとか……
他にも人物の背景や服装、画家の知り合いなのか、依頼された絵なのか、実在するのか空想なのか……調べてみると止まらないのが人物画です。
おわりに
いかがでしょうか?なんの知識がなくても結構楽しめるのが、美術のいいところだと私は思っています。どうして、なんで、不思議だな、と感じる事がエンタメなんだなと、よくよく感じます。
みなさんも時間があるとき、美術館に足を運んでみては?
1枚目 右がマグネット、左はポストカード
右 フィンセント・ファン・ゴッホ <サン=レミの療養院の庭>(部分) ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
左 ヤーコプ・ファン・ロイスダール <城の廃墟と協会のある風景> ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
2枚目 ポストカード
左 ヴィルヘルム・ハマスホイ <廊下に面した室内、ストランゲーゼ30番地> ハマスホイとデンマーク絵画
右 コルネリス・デ・ヘーム <牡蠣とワイングラス(レーマーグラス)のある静物> ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展
三枚目 ポストカード
右 ヤコポ・ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ) <天の川の起源> ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
左 アンドレ・ドラン <アルルカンとピエロ> ランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち展