梅雨の時期に体のだるさを感じたことはありませんか?このだるさは「梅雨だる」といい、多くの人が不快感を覚えるでしょう。湿度が高くジメジメした日々に、体はどう反応しているのでしょうか。
この記事では、「梅雨だる」の原因を探り、その解消法についてお伝えします。梅雨だるを感じている方は、ここで紹介する対策をぜひ実践してください。梅雨を快適に過ごしましょう!
梅雨時のだるさのメカニズム
梅雨時には気圧が低くなり気分が沈みがちです。また、体内の水分バランスを保つことが難しくなり、疲労感を引き起こします。この疲労感をどう克服するかが「梅雨だる」解消の鍵です。
不快指数と体への影響
不快指数とは蒸し暑さを表す指数のことで、日本気象協会 tenki.jp【公式】 では毎年4月頃から不快指数を更新してくれます。
この数値が70以上になってくると気温と湿度による不快感を感じ始める人がでてきて、80以上では全員が、85以上だと暑くてたまらない、といった状態になります。
不快指数が高いと熱がこもりやすくなり体が熱を放出しにくくなります。汗をかけず、その結果、体温調整がうまくいかなくなります。
また汗をかけないということは体に余計な水分が溜まってしまい、体のむくみにも繋がります。
さらに、高湿度は睡眠の質にも影響を及ぼし、しっかりと休息を取れないことで日中の疲れが取れにくくなったり、集中力が低下したりすることがあります。
気圧の変動と体への不調
梅雨の時期は気圧が不安定になりがちで、この気圧の変動によっても体調不良を感じることがあります。
突然の気圧の低下は自律神経を乱してしまい、頭痛や目まい、耳鳴り、眠気などの症状を引き起こすことがあるのです。また、気圧の変動は精神的な不調を引き起こすこともあるため、気分が落ち込んだり、不安が募ることも珍しくありません。
気温の変化
梅雨の時期は毎日不快指数が高いとは限りません。雨によって温度が下がったりカラッと晴れて急激に暖かくなったりと気温の変化も激しくなります。
気温の変化に体がついて行かず、風邪っぽさを感じることもあるでしょう。
「梅雨だる」対策の実践
「梅雨だる」に対処するためには、生活の中で実践できる対策を取り入れることが重要です。適度な運動や食事の見直しが大事になります。ここで具体的な実践方法を紹介します。
意識したい水分と栄養の摂り方
「梅雨だる」を感じた時には水分と栄養の取り方にも意識しましょう。
体に余計な水分が溜まってしまっていることが多いので、水分の排出を促してくれるカリウムが含まれた、「バナナ」や「納豆」「ほうれん草」や、内蔵の動きを助ける「しょうが」や「ニンニク」などを積極的に食べるように心がけましょう。
ドリンクはカリウムが含まれている緑茶がオススメ。冷たいものは内臓の動きを鈍くしてしまうので、暑いからと冷たいものを選ばずにできるだけ温かいものを飲むのがオススメです。
朝食にオススメ!カリウムたっぷりスムージーのレシピ
スムージーは冷たい飲み物なので作る前に一度白湯で体を温めておくのがオススメです。
カリウムの他にもタンパク質やビタミンが豊富なこのスムージーは、エネルギーを補給し、一日を元気に過ごせるようサポートします。是非試してみてくださいね。
カリウムたっぷりスムージーの材料
- バナナ:1本(カリウムが豊富でエネルギーを提供します)
- ほうれん草:1カップ(カリウムだけでなく、ビタミンも豊富です。サラダほうれん草だと苦味も少ないです。)
- アボカド — 1/2個(良い脂肪とカリウムが豊富です)
- オレンジジュース — 1/2カップ(ビタミンCとカリウムで免疫力がアップします)
- プレーンヨーグルト — 1/2カップ(タンパク質とカリウムが含まれています)
- 水またはアーモンドミルク — 1カップ
カリウムたっぷりスムージーの作り方
- バナナを皮を剥いて、適当な大きさに切ります。
- アボカドを縦半分に切って種を取り、果肉を取り出します。
- スピナッチをよく洗います。
- 全ての材料をブレンダーに入れます。
- スムーズになるまで約1分間ブレンドします。もう少し薄めが好みであれば、水またはアーモンドミルクを加えてください。
- グラスに注いで、お好みで氷を加えてお楽しみください。
規則正しい運動
梅雨の時期は雨の日が多いので外で規則正しく運動を行うのは難しいです。そのため、室内での運動をおすすめします。
オススメはゆっくりとした動作で行えるストレッチです。激しい運動を行わないので隣近所への影響を考えなくていいですし、普段運動しない方でも少しのストレッチで凝り固まった筋肉が伸びて、血行改善が望めます。とくに普段から猫背の人は首周りが凝り固まり、首周りの自律神経に負担がかかっています。これが梅雨の時期と合わさってよりだるさを感じているかもしれません。首周りのコリをほぐすようなストレッチを取り入れてみて下さい。
もう少し体をしっかりと動かしたい方はスクワットもいいでしょう。基礎代謝があがりますし、家事の合間のちょっとしたスキマ時間にも取り入れることができます。
心身ともにリラックスさせる入浴方法
お湯に浸かることで自律神経を整える効果があります。
お湯の温度は38~39℃のぬるま湯がおすすめです。肩までしっかり浸かり、入浴時間は15分程度を目安にして下さい。
体がリラックス状態になる副交感神経が優位になります。
注意が必要なのはお湯の温度で、42℃以上にしてしまうと興奮状態になる交感神経が刺激されてしまうため、逆効果になってしまいます。少し寒いなと思う日であっても、特に寝る直前などはあまり熱すぎるお湯には浸からないように気をつけましょう。
質の良い睡眠
梅雨の寝苦しさは主に湿度が関係してきます。
理想的な寝室の湿度は50~60%。エアコンに除湿モードがある場合はそちらを利用しましょう。
また、寝巻きも通気性の良いガーゼや綿、麻混を選びましょう。
副交感神経が優位になっている状態での睡眠が望ましいので、直前の入浴はお湯の温度には気をつけましょう。
環境への配慮
他にも目が覚めたら日光をしっかりと浴びることで、体がしっかりと目覚めるので体のリズムが整います。雨で外が暗い日は室内の電気をつけることでも効果があります。
きちんと朝食を取ることも、体を整えるのに大事です。
また体の冷えは水分の代謝が悪くなります。梅雨の時期はすでに冷房をつけているような場所もあるので、薄手のストールなど体温調整ができるように気をつけると良いでしょう。
おわりに
梅雨だるは、毎年のように直面する不快な現象ですが、その原因を理解することで、対策を立てやすくなります。この記事が、梅雨の不調に悩む多くの方々にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。